家庭内がずっと修羅場だった。

10年くらい前兄を病気で亡くした。

この兄は学習障害かつ人格障害も抱えてた。

兄弟の父親は精神科医だけど、自分の子が障害持ちだって周りにばれるのを恐れて適切な処置を行わず、子どもを妻に任せて家庭には関わらなかった。

兄は引きこもりで家庭内暴力がひどく、彼を刺激しないよう弟と母は常に怯えて過ごしていた。父親は見て見ぬふりをして助けてくれなかった。

兄は高校から全寮制の学校に入れられ、脱走したり寮内で自殺未遂を起こした時も父親は何もしなかった。

そのうち兄弟は頭痛を訴えるようになったが、父親は「あいつは大げさだから」と彼を放っていた。

気付いた時には余命1か月の末期ガンだった。

父親には小説執筆の趣味があり、夢は医師兼小説家。

兄が亡くなった時啓示があったとかで精神障害を題材にした小説を執筆し、自費出版した。

弟と母にそれを読むよう勧めてきたが、二人は拒否した。

当時弟は出版社にインターンしており、父親は自分の書いた小説を編集長に見てもらうよう弟に原稿を渡そうとした。

弟は積もり積もったものが爆発して怒り狂って家を出たままそれから10年父親とはまともに顔を合わせていない。

そんな最近父は現代アートにかぶれてるらしい。

有象無象の作家にチヤホヤされてご満悦らしい。

母は良いカモだね、と言っていた。