はるか昔、自分が中学生だったときのこと。

部活の遠征で遅くなった日、通りすがりに夜なのにサングラスをしてひげ面、杖(白杖ではない)をついたおっさんに

「あのぉ、すんません」

と声をかけられた。

赤いジャージを着て、雨が降ってるでもないのにフードをかぶっていた。

前を歩く数人のサラリーマンをスルーして私に近付いて声をかけてきたのが恐くて家まであと100mくらいだったんだけど、ダッシュで逃げて、近くのコンビニへ行き、公衆電話から自宅にかけて迎えにきてもらった。

(携帯が普及していない頃の話です)

母と私は警察へ。

父は同世代の子がいる近所のおじさん数人に声をかけてその身なりの男を探してもらったけど、見つからなかった。

警察は

「杖をついていたのなら本当に困っていたのかもしれないのに無視して逃げてきたってことでしょう?」

と相手にされず。

そういう時代だった。

母は、本当に困っていたのなら、なぜ近くを歩いていた大人の男性ではなく中学の制服を着た150cm足らずの非力な子供に言うのか。

と抗議したけど、お母さん心配し過ぎpgrで、被害届も受理されなかった。

一応パトロール強化するとは言ってたけど、それから私も夜遅くなるときは父や大学生の兄に迎えにきてもらっていて、警察官とすれ違ったことなど一度も無かった。

タイミング的にあわなかっただけかもしれないと今なら思うけれど、子供の戯れ言と思われていたんだろうなとそのときは悲しかった。


夏休みが明けて、こんなことがあって恐かったんだーと同級生に話すとその子が正義厨で

「困ってるのに助けてあげなかったなんて無神経!警察に行ったのもお巡りさんに迷惑をかけただけ!」

と怒ってしまって、しばらく口をきいてもらえなくなった。

ところがその後の冬休み、彼女は二駅ほど離れた塾から帰る途中で障害があると言って近付いてきた人に親切で道案内していたら別れ際に明らかに意図的に胸を触られて逃げられた、警察は(触られたのは)勘違いじゃないかといって相手にしてくれないと、年明けに大騒ぎしていた。

結局その犯人も捕まらずじまいだったみたい。

だから、女子中学生に声をかける時点で相手に下心があると言ったのに…。