以前住んでいたマンションから、今の家に引っ越してくる時におきた泥棒小事件を投下。

引越し当日、普段全然付き合いのないお隣さんが挨拶にきた。

一応、数日前に

「いついつ引っ越すのでご迷惑おかけするかもしれません」

と粗品を渡したり、前日も

「明日騒がしくなると思いますが…」

と挨拶しておいたんだけど、それ以外はほとんど付き合い無し。

たまに子供(小3くらい)がうちに回覧板を持ってくる程度のお付き合い。

何しにきたんだろ?と思うと

「うちと間取りが同じなのかどうか、ちょっと見せて欲しくて」
と言った。

あまり失礼なこともできないし、お隣の間取りってちょっと気になるもんなのかな?と

「はぁ…どうぞ…」

とわらわらと引越し屋の兄ちゃんが動き回るなか、入ってもらった。

その後、チラチラとあちこちにおいてある段ボールを見て、つまらない世間話をしだした。

しばらくして、引越し屋さんに呼ばれてちょっと目を離した隙に、お隣さんが消えていて、玄関先でなにやら揉め事の気配が…

覗いてみたら、引越しの兄ちゃんとお隣さんが引越し荷物の段ボールの取り合いをしていた。

引越し屋「ボクが運びますから!」

お隣さん「違います!これ、私のです!」

私「っていうか、それウチの荷物です!」

私に見つかって驚いたのか、急いで段ボールから手を離し、勢いで引越し屋の兄ちゃんがのけぞる。

後頭部を強かに壁に打ちつけて涙目になっていた。

「何でウチの荷物もっていくんですか?」

と問い詰めたら

「こんだけ荷物あるんだし、一つくらいくれてもいいでしょ!」

そう言って転がった荷物抱えて自分の部屋に逃げ込もうとするので、必死で腕を捕まえて

「ドロボー!!警察呼んで!!管理人呼んで!!」

と叫んでしまった…


しばらくして新居の方を片付けにいっていた旦那が戻り、さらにお隣の旦那さんもきて、徐々に減っていく荷物の中、奥さんの取調べが行われた。

関係ないけど、お隣の奥さんはキャリアウーマン風の40代後半のしっかりした感じの女性なのに対して、この旦那というのが金のネックレスして茶色い短髪をツンツンさせた893かチンピラみたいな男性で意外な組み合わせだった。

奥さん曰く

「隣が新築一戸建てを買って引っ越すらしい。それならちょっとくらい何かくれてもいいんじゃないの。引越し当日は混乱するだろうから、段ボールの一つや二つもらってもわからないはず」

と思ったらしい。

そして我家にきてみたら「貴」の文字が大きくかかれた段ボールがあり、それには

「大事」
「わかるトコに置いてください」

と赤字で書いてあった。

これは貴重品に違いない!と思い、隙をみて持ち帰ろうとしたらしい。

これを聞いて私も旦那も思わず大爆笑。

だって、貴重品の「貴」じゃなく貴士(旦那の名前:仮名)の「貴」だし、

「大事」っていうのは「引っ越した当日に使うパジャマやパンツ、翌日の仕事に行く準備その他」が詰め込まれたものでむしろ貴重品とは程遠いものがつまった段ボールだった。

ついでに、新築一戸建てに引っ越すというのも勘違いで、夫の親戚が転勤である地方へいくこととなり、その家を誰かに貸すというので、じゃあウチが…と格安でを貸してもらうことになった。

その家というのも築30年のボロ家(失礼)だし。

それを聞いて憤慨する奥さんと、ひたすら頭を下げる旦那さん。

旦那さんは見た目と全然違い、立場が弱いのか尻に敷かれてるのか、奥さんを叱ったり怒ったりはできないようでただひたすらスミマセン。ごめんなさい。と謝られてしまった。

警察はちょっと考えたんだけど、引越し当日でゴタゴタしてるし、これ以上揉めたく無いし何より、これ以上の付き合いは無い相手なので…と断念した。