姉のお見合いとお見合い後が修羅場だった。

彼氏なし、結婚する気なしの29歳の姉を心配したらしい父方伯父が勝手にお見合いをセッティングしてきた。

姉高校生、俺小学生の時に父が氏んでから父方伯父には何かと世話になったため、渋々ながら会うだけ会ってみることになった。

お見合いは姉・母・伯父夫婦で行ったので伝聞なのだが、相手はマザコン男・ザ姑な母・空気父という顔ぶれだったらしい。

相手母がべらべらしゃべりまくり、マザコン男はうんうん頷くだけ。

内容を要約すると

「母子家庭育ちの卑しい女なんてアテクシの坊っちゃんには不釣り合いザマス。金がない分際で子供二人を大学まで出すなんて売春でもしてたの?おおいやだ」だと。


姉はぶちギレて母を連れて退席しようとしたが、相手母がふぁびょって煩かったので

「黙れ何の権利があって初対面の人間を貶めてんだ恥を知れクソババア(意訳)」

「テメーの親が恥知らずな発言してんのに何頷いてんだキメーんだよマザコン(意訳)」

とかなんとか怒鳴り返してさっさと帰ってきた。

伯父は後で母と姉に平謝りしてた。

これが修羅場第一段。

しかし姉の何が良かったのか、マザコン男が姉に惚れたとかぬかして我が家に通いつめるようになった。

マザコン男なんぞ冗談ではないと来る度カエレコールで追い返していたが、ある時男が脱マザコンし、実母と大喧嘩を繰り広げた挙げ句実家と絶縁。

男の母親は相当な毒親で愛玩用息子をずーっと支配していたのが、姉に惚れたのをきっかけに色々な人達に姉を口説くアドバイスを貰ってるうちに覚醒したとか。


まともになった男は姉を口説き続け、やがて姉も懐柔され

「この人と付き合ってみるわ」

と俺と母に紹介してきた。

マザコン男のイメージしかなかった俺にとっては姉の心変わりが第二の修羅場だった。

姉と元マザコン男は順調にお付き合いを続けて結婚し、数年経った今は子供も産まれて幸せそうにしてる。

毒親のせいで意思決定に難があった義兄はカウンセリング(?)に通って色々克服したらしく、普通のパパさんをやってる。

姉の尻に敷かれているが、それでも

「愛されてるってわかるから今が凄く幸せ」

だとか。

義兄実家とは完全に没交渉、というよりあのお見合い以後接触が一切無い。

多分、義兄と姉が結婚前に色々頑張ってたからだと思う。