私子 22歳女 社会人 

彼男 25歳男 社会人 私子の彼氏

A美 22歳女 フリーター 彼男の友人の妹

私子と彼男は友達の紹介で知り合って付き合い始めた。

彼男の仕事が落ち着いてきたので、結婚を考えてる、と彼の両親へ話をしにも行った。(私の両親は10年前に他界)

子供が産めない体の彼男母は

「ずっと娘が欲しかった。夢が叶って嬉しい」

と付き合い当初からすごく私に良くしてくれてた。

養子である彼男は中学~高校時代かなりのDQNで族に入り荒れまくっていたらしいんだけど、両親が見放さずにいてくれたおかげで無事更生でき現在は真面目に医療関係の仕事に就いてる。

そんな彼男が

「両親にはいくら感謝してもし足りない」

と言っていたこともあり、一緒に彼両親に親孝行しようね、とよく話したりして順調に付き合ってた。

そして今年に入ってから、彼男が元気がない日が少しずつ増えてきた。

何かあったんだろうなとは思ったけど、彼男の性格上無理に聞き出すのは逆効果なので何も聞かずに見守っておこうと決めた。

1度だけあまりにも落ち込みようが酷かったので私に何かできることはないかそれとなく聞いたら

「仕事でいろいろあって大変なんだ。元気で笑っててくれるだけで充分だよ」

とはぐらかされ、それ以上はもう何も聞けなかった。


そんな2月の終わり頃、彼男宅へ泊ってる時に深夜に彼男が一人で出て行った。

コンビニかなと思ったけど20分たっても戻ってこない。

携帯も電源が切れてる。

心配になって外に出てみると、コンビニ横の公園に彼男はいた。

女と二人で。

最初は暗かったしよくわからなかったんだけど、よくよく見てみると女が彼男に抱きついていて彼男は女の頭をなでてた。

一瞬頭の中が真っ白になったけど、今ここで何も聞かずに帰ったら絶対後悔すると思って近づいた。

私の足音で彼男が気づきこちらを振り向いた。

「ヤバ…」

みたいな表情してた。

女は泣いてた。

私「どういう事?」

彼男「ごめん…」

私「ごめんじゃわからない。何に対してのごめん?」

彼男「いや…ごめん。ほんとごめん。」

女「ごめんなさい、彼女さんですよね…?」

私「そうです。あなたは?」

女「ごめんなさい、私彼男さんのこと好きになっちゃって…ごめんなさい…」←泣きじゃくってる

彼男「ごめん私子、帰ったら説明するから。この子家に送ってくる。ほんとごめんな」

私が何も言えずにいる間に、彼男は女をどこかに連れて行ってた。

私は意味がわからなすぎて呆然と突っ立ってることしかできなくて、気づいたら彼男が戻ってきてた。

「寒いのにずっと外いたの?家入ろう」

と私の手を彼男がとった瞬間私は彼男の手を振り払ってしまった。

彼男は「…ごめん。でも風邪ひくから中には入って。お願い」

とさみしそうな目をしてた。

家に入ってずっと無言でいたら、彼男が少しずつ話し出した。

・女は彼男の親友の妹のA美。彼男とA美兄はとても仲が良かったので、昔はA美ともよく遊んでた

・年始早々彼男の職場にA美が患者として運ばれてきた。

・心配になって仕事が終わってから病室へ行き話を聞いた

→A美は彼氏との間に子供ができたが彼氏に「おろせ」と言われ、泣く泣くおろす事に。

そこで彼氏に連れて行かれたのが所謂ヤブ医者で、手術後尋常じゃない腹痛に襲われてここに運ばれた。

乱雑な手術のせいで、もう子供は臨めないだろうと診断された。

子供云々の話で彼氏からも連絡を途絶えられた。

赤ちゃんにひどいことした罰だ、赤ちゃんと一緒に私も死にたかった、と 毎日泣いていたらしい。

そして、

・彼男は毎日話し相手になるうちに「この子をほっとけない」と思うようになった

・A美も体長は回復したものの精神的に彼男に依存するようになった

・夜中に切羽詰まった声で「会いたい」と電話があり公園へ行ってみると、「彼女がいるのはわかってる。けど大好きなの。彼男がいないと生きてけない。どうしよう」とひたすら泣かれた←ココに私が来た

話を聞いているうち、正直A美がかわいそうだとも思った。

彼男が弱ってる人をほっとけない性格なのも知ってるし、そんな彼男が好きだった。

浮気したわけではないし、今回のは仕方ないかなって思った。

だけど私が甘かった。

私「そういう事ならもういいよ。A美ちゃんのケアをしてあげて。ただ、今まで通りのやり方だと本当にA美ちゃんが強くなれないと思う。甘えさせる事だけじゃダメだよ」

彼男「…ごめん」泣き出す彼男。

私「だからもういいってw」

彼男「……ごめん。俺A美をほっとけない。ごめん…」

私「…どういう意味?」

彼男「A美は弱い子なんだよ…俺がついてないとほんとに死んじゃう気がする」

私「私とは別れてA美ちゃんの側にいるって事?」

彼男「ごめんな…ほんとごめん…」

私「A美ちゃんは弱い子で私は強い子なの?」

彼男「お前はしっかりしてるし…」

私「いや意味わかんない…」

彼男「だってお前は子供産めるだろ?」

もうここで号泣してしまった。

私「私が仕事も家事も貯金も頑張ってたのは彼男との将来があったから。支えとか目標があったから頑張れてたんだよ?一緒にお義母さんに親孝行しようって言ったよね?私も親孝行できるんだって嬉しかったんだよ?ていうか今までの2年半はなんだったの?私が強いって本気で言ってんの?」

彼男「お前のことは今も一番愛してる!これだけは信じてほしい…」

私「簡単に愛してるとか言わないで!愛してるならなんでこんな事になるの…」

彼男「…ごめん。ごめんな。ほんとごめん…ごめん…」

彼男は泣いてる私に手を伸ばそうとしたけど、途中でやめた。

その瞬間、彼男は結局A美を選んだんだなって思った。


泣き疲れて寝てたみたいで気づいたら外が明るくなってて、彼男はもう仕事に行ってた。

置手紙と濡れたタオルと冷えぴたが置いてあって、

「昨日はごめん、これで目冷やして」

って書かれてた。

それ見て

「やっぱり夢じゃなかったんだ」

って泣けてきた。

泣いてる最中に彼男母から

「おはよう。今度いつ遊びに来るの?」

とメールが来て、つい電話をかけてしまった。

彼男母は電話口で号泣してて、二人でずっと電話越しに泣いてたw

でもそのおかげで

「彼男母を悲しませたくない!しっかりしなきゃ!」

と思えた。

あの時電話しておいてよかったと思う。

今でも変わらず彼男母とは毎日メールしてる。

結局その日の夜にもう一度冷静に話し合って、彼男の意思が固い事、私も彼を100%信頼はできなくなった事で、今までどおり一緒にはいられないね、と終止符を打ちました。

最後まで彼は謝ってばかりだったけど、

「ごめんじゃなくてありがとうでしょ」

って言ったら最後の最後でちょっと二人で笑いあえた。

泣き笑いだけど。

振り返ったらびっくりするぐらいあっという間に終わった。

2年半付き合ってたのにな。

全部夢だったらいいのに。

今日久しぶりに偶然彼男と会って、やっぱりまだ好きだなって思った。

別れ際に強がらずにもっとわがまま言ってもっと縋ってたら今でもまだ隣にいれたのかなって正直後悔しかしてない。

全然ふっきれてないけど、なんだかすごく吐き出したくて投下しました。

長文読んでくださってありがとうございました。