引っ越ししたママに泥されたのが一段落したので書き捨て。

ことの起こりは一本の電話。

保険会社からで、要約すると「お宅のご家族の保険が、別の会社に移すので解約するから積み立て分を払えと、代理の方が…」

うちの家族は親戚が代理店をやっている関係で、保険関係はぜんぶその会社に入っている。
そのうち生命保険を解約するということらしい。

当然そんな予定もないし、代理人なんて立てた覚えもないので、何かの間違いではないかと回答してその場は終了。

その夜、今度は警察から連絡があり「お宅の親族だと主張する方がお宅の保険証券を持っていて、ほかにも実印なども持っているのですが…」

相手が警察だし、実印とかまさかと思い貴重品棚を開けようとすると、定位置に鍵がない。

慌てて旦那の持ってる予備鍵で開けると、中にあるはずのものがごっそり減っている。
保険の証券はあるものの印鑑がない。
預金通帳や貴金属類やいろいろ重要なものもない。

こりゃ大変だと通話中にもかかわらずパニックを起こしていると、電話口で

「落ち着いて、あまりそのあたりのものに触らないで下さい、すぐ向かいますから!はい、落ち着いて、ひっひっふー!」

と言われて思わず噴き出し、落ち着いたところで旦那と警察の到着を待ちました。

しばらく待つと警察が本当にやってきて、指紋取りとかいろいろ聞かれたりとかしました。

その間に相手の身元も判明しましたが、引っ越していったママさんだったのです。


実は近所に、事件の数日前に引っ越して行かれた御家族がおりまして、噂ではそこのママさんがすごく手癖が悪くて、ほかのお宅の高価なものを盗んだのがばれて責任をとって引っ越したという話があったんです。

そのママさんとはあまりお話も合わなかったしちょっと離れてたし、町内会にもたまにしか出てこない方だった
ので、ほとんど道であったらごあいさつする程度の方でした。

家にも上げたことは片手で数えるほどもなく、最後に引っ越しのご挨拶に来た時も玄関口だけのご挨拶だったはずなのにいつの間に…と思っていたのですが、最終的に分かったことは、

・引っ越しママ、金庫を開けてごっそり持っていってた。

・ほとんど家に上げたことないことを主張すると、空き巣してた可能性もあると。
事前に貴重品の場所やカギの場所なども調べていたらしい。
(あちこちからべったりと引っ越しママの指紋が出てきたらしい)

・引っ越しママ、通帳の銀行のどこぞの支店で通帳と印鑑でお金を降ろそうとするも、身分証を忘れたといって未遂。

・貴金属類は質入れ済み。

・保険証券は送られてきた新しいものをポストから盗み、積立型で積まれてた金額を見て、解約すればその分が取れると思い保険の解約に行くも、その保険はちょっと特別な契約のため、代理人証書はあっても解約するのはおかしいとなってうちに確認。

・保険会社が警察に通報、有印私文書偽造及び行使や器物破損とか公務執行妨害とか諸々で逮捕。

・取り調べでうちの親せきだから代理でと主張していたらしい。


その後、すぐに引っ越し旦那と親がやってきて、必死に言い訳、そして弁償するから被害届は取り下げてくれというお約束の要望。

当然被害届は取り下げず、転売品は一部を除いて買い戻させて、買い戻せなかったものについては売却価格 αで合意。

このあたりは保険屋さんから紹介してもらった弁護士さんにお任せしたのでスムーズに終了。

しかし、その頃にはうち以外にも数件同じように泥棒していたのがわかっていて、おそらく単純な賠償だけでも7桁真ん中にはなるんじゃないか、慰謝料や何やら含めれば8ケタの大台に乗るという大事に発展。

その後、家に凸されたり小事はあったけど、旦那が旦那実家近くの支社に転勤決まって、ついでに間もなく引っ越すことになったので記念カキコ。

ちなみに幼稚園児の娘ちゃんは施設入りすることになったそう。

引っ越ししたら関わりなくなるのだからもらってっちゃえ、とでも思ったのかな?

立つ鳥跡を濁さずということわざを知らんのかとね。