自分が痴漢冤罪に会ったこと。

ちなみに当方女。身長170超え、骨太で見た目は男。

コンプレックスだけど気にしないようにしてた。

友人たちはわかってるからそれがありがたかった。

ある日満員電車に乗ってたら突然右手を捕まれて「痴漢!」と叫ばれた。

えええ!?となって相手を見たら、30歳後半くらいの女性。

緑色のニットにミニスカート、網タイツ、ゴリゴリのつけまつげしてた。

高々と私の手首を上げて「痴漢ですこの人!あたしの胸触った!」
でかい声で怒鳴る怒鳴る。

困惑してるなか駅に到着し引きずり出されそうになる。

まわりはポカーンて感じで見てた。

違います!そんなことしてないです!と訴えるも

「あんた私の体触っといて逃げる気!?許さないからね!」
と凄まれ涙目。

あわあわしてたら同じ車両に乗ってた友人も来てくれた。

助かった!と思ったら友人

「私この人の友人です。痴漢て?あなたのこと触ったんですかね?」

女性「そうよ!本当にひどい…私が大人しいからってそんなことするなんて…」
めそめそ泣き出す。

友人「酷いですね…女の敵ですよね、痴漢なんて」

女性「ありがとう、あなたがいてくれたら話が早いわ。さっさとあいつ訴えるから協力してね」

呆然と見てたけど女性の言葉で友人覚醒。

「え?訴えるからとかなんですか?」

女性「は?」

友人「彼女は女性ですし、真っ当な性癖の持ち主ですが?」

女性「…は?」

友人「いやだから。あんたがどう思ってんのかはわからんけど、てめえみたいなババアにセクハラするような女の子じゃないんすけど?」

どうやら本気で私の事をメンズだと思ってたらしい。

確かに父がハーフなんでちょっと某ビジュアル系の歌う人に似てるとは言われてるが恋人は男性だ。

私が女だとわかった瞬間、友人をどついて私を睨みつけ帰ろうとした。

すると周りにいた女子高生とサラリーマンの方が

「いやいやいやねーしwww」
みたいな感じで女性に足止めかけた。

サラリーマンの人たちは

「何普通に帰ろうとしてんの?あんたのやったこと痴漢冤罪ですよ?このひとが女性だからなあなあに出来るかもとか思ったかも知れないけど、こっちとしたら死活問題です」

そしたら

「触られたの事実だし!あんたじゃなかったかもだけど動揺してわからなくなった!違う男が触ってたんだから!」

ちなみに私のまわりには覚えてるだけで女性ばっかりだった。

触られたって言ってる人はドア付近にいて私の背中にいる感じ。
彼女の後ろにはドアしかない。
どうやったら男に触られるんだよ。

どこ触られたの?って聞いたら「胸揉まれた!」ってあんた…掴んだ私の手は下にあったろうがよ…
そこは譲らないのね…
支離滅裂なんでドン引きした。

誰かに触られて辛い思いしてるなら同じ女性として協力出来るけど、話聞く度に有り得ない話ばっかで最終的に

「あー…さいってーだなばばあが…」
としか言えなかった。

痴漢の濡れ衣きせられた挙げ句みっともない言い訳とか悲しくなる。

私は女だから逃げれたかもしれんが自分が男だったらと思うとゾッとする。

こんなやつに自分の家族や配偶者が陥れられるとか。
とんでもないことだ。
そんなこと考えてたら怒りがふつふつ沸いてきてた。

結構大事になって次の駅で降りた。
なぜか女性は勝った気でいた。

「間違えたのは悪いけど私は被害者。触られたのは事実。あなたも女性ならわかるでしょ?かろうじて女性だけどw」

先ほど足止めしてくれたサラリーマン風な人がブフォっと吹きながら

「ちょwゴブリンがよー言うわw緑色着るなよ頼むからw」

この言葉で周り盛大に爆笑w

近くにいた中学生の何人かが

「ゴブリンwww」

「やべえ俺あいつ倒してえwww」
「やめろ経験値少ない割にリスク高すぎwww」

ゴブリンに冷静に周りの状況説明して、

「周りに男性いなかったのになんでそんなことになるの?私に罪なすりつけたかったの?それって逆に犯罪だよ?お金欲しかったの?貧しいの?乞食なの?女の私に罪なすり付けてサラッと帰れると思った?かえさねーよバーカ」

いつの間にか誰かが呼んでくれていた駅員さん?に引き渡しました。

私も事務所?に行き

「女性である私にこんな事するんです、見事な手口ですよね。余罪ありません?前においしい思いでもしたんじゃないですか?恐ろしいですね、駅員さんも気を付けてくださいね、2人でいたら襲われたーとか言い出しかねませんよね」

と妄想だけで駄目押ししといた。

駅員さん警察くるまでいてもらっていいですか!?てなってた。

ゴブリンは間違いなのに!警察とか大袈裟でしょ!勘違いだから!帰る!と叫んでたけど、おっちゃんが「勘違いでこっちは逮捕されんだよ。色んなもん失うんだよ。糞が。」
と超絶冷たい顔で説教してた。

警察きてからちょっと話して帰ることが出来た。

上記のこと再度伝えておいた。

おっちゃんの「いやー兄ちゃん大変やったな!」の一言で友人がブフォ!サラリーマン風が
「いやいや女の子だから!」

おっちゃんがあわあわしながら謝ってくれた。

もういいっす。マジお腹一杯す…
ゴブリンのその後はわからん。

私は友人に化粧やらなんやら教えてもらい、今はかろうじて女性にはなっている、はず。

以上です。