何年も前の話ですが投下。
長い上にあまり面白くないかも


向かいの家に住む幼なじみが、某大都市から奥さんを迎えた。

2週間ほど経ったある日、その奥さんと一緒に我が家でお茶してたら、見知らぬ女(以下、キチ)が凸してきた

私が応対するとキチはものすごい形相で、

「さっき向かい奥が私家に入っていくのを見たから来た。お嬢ちゃん、騙されちゃダメ。向かい奥は恐ろしい女。悪魔」

と訳のわからないことを喚きたてる
よくよく聞くと、

・キチは私家からちょっと離れた場所に数年前に建ったマンションの住人

・向かい奥が来てからずっとこの辺りを見張っていた。しかもベランダに何十倍ズームだかの良いカメラを仕掛けて回しっぱなしで。

・この女(向かい奥)が家に誰もいないのを見計らって、この女が忍び込んで何か持ち帰ってたのを何回もこの目で見た

・ご近所さんや私家の人と仲良くしてるのも見た。嫁に来てまだ日が浅いのにおかしい。人の心に取り入るのがうまい詐欺師に違いない

・既にKを呼んだ。もうすぐ着くわよ。観念しな

ということを言ってるのが聞き取れた

途中で向かい奥がひょっこり顔を出したもんだからキチはますますヒートアップ。

騒ぎを聞きつけて近所の人たちが出てきて、キチは「聞いてよ!向かい奥はねー」と、同じことをみんなにドヤ顔で説明を始めた。

普通なら多少は向かい奥が白い目で見られるところだけど、ご近所さんたちは失笑するばかり。

キチはドヤ顔から一転「え?(゚д゚)???」という表情に変わって固まってしまった

そこでやっと私のターン

・向かい奥は私の実姉

・すなわち私家は向かい奥の実家

・誰もいないときでも自由に出入りできるように合い鍵も渡してある

・ご近所さんとは昔からの付き合いがあり、私家と向かい家の事情もよく知ってる

・てかアンタ誰だ?何の権利があって私たちを見張ってた?

キチは「聞いてない!騙された!恥かいた!慰謝料払え!カメラ代と双眼鏡代も払え!」と暴れだした(私たちを見張るためにわざわざ買ったらしいorz)

そうこうしてるうちにKが登場。

事情説明の後、キチは自分が呼んだKに自分がお持ち帰りされることとなった


後から知ったことだけど、キチ旦那は向かい旦那の会社の同僚。

向かい夫妻の希望で結婚式は身内だけで質素に済ませていたので、会社には結婚報告しかしなかった。

故にキチ旦那も詳しく事情を知らないままキチに話し、キチの中では向かい奥が「都会から来た得体のしれない女」ということになっていたようで、子どもの世話も疎かになるほど私たちを見張るのに必死だったとか。

向かい奥が私家を出て進学、就職→マンションが建つ→どこかからキチ一家越してくる→向かい奥戻ってきて私家には帰らずそのまま嫁ぐ

という順番だったので余計に誤解したみたい。

キチ旦那からは丁寧な謝罪を受けた。

キチがその後どうしているかはわからないが、子どもはキチ旦那と暮らしているようだ。

以上です。ダラダラと失礼しました