元彼は、暦とか縁起とか、気にする人だった。

でも、結婚式は大安で、と言われたくらいで、別に強いられたりすることは無かったし、物知りだなーくらいに思ってた。

もう結婚することが決まり、来月は両家の顔合わせ、みたいなタイミングの時に、私の家族と家でご飯を食べた日のこと。

そのとき母が、

「この子(私)は五黄の寅だから、負けないようにね~」

と笑いながら彼に言った。

その場では、私も何言われたのか分からなかったんだけど、「ひのえうま」みたいに、その年に生まれた女の子は気が強い、みたいな干支に、私は生まれたらしい。

そしたら、血相変えて「そんなわけない!」と叫ぶ彼。

違う違うと騒ぐので、カレンダー持ってきて、彼に解説。

やっぱり私は五黄の寅。

あー、そうなんだー。やっぱりねー、などと、母や私も含めて話してたら

「騙してたんですね。すみません、私さんとのお話は無かったことにしてください」

と、頭を下げてきた。


家族一同(゜Д゜)こんな感じ。

みんな唖然としてる中、帰ろうとしてる彼を慌てて追いかけたら

「黙ってたなんて酷いよ。君に食われるなんて真っ平ごめんだ」

と、私の腕を振り解いて出て行ってしまった。

メールも電話も取り付く島も無い。

家に行っても応答なし。

もちろん、落ちこんだけど、知らなかったこととはいえ、縁起とか気にする彼だと分かってたし、仕方が無いかな、と諦めた。

それより、五黄の寅に産んだせいだ、と涙ながらに謝る母が痛ましくて仕方なかった。

後日、元彼両親にこっぴどく叱られたのか、親同伴で復縁迫ってきたけど、断った。

ご両親はまともそうに見えたけど、彼らの目的が、私のマムシ指と暴露して、その場で父にどやされ、母に塩撒かれた。

マムシ指の嫁は、お金を呼び込むんですって。

すげぇな私。

宝くじ連番10枚買ったら300円当たった!と旦那が喜んでたので思い出しカキコ。