元彼に洗脳されて仕事せずにずっと監禁DV受けた2年間が私の人生最大の修羅場でした。

テンプレ通り最初はすごく優しくて、かっこよくて自慢の彼氏でしたが、同棲を始めてからおかしくなっていきました。

同棲してから女友達と遊びに行くのも許可制になって、帰ると責められるわけじゃないけど無表情で何も言ってくれなくなる。

一日過ぎれば元通り優しくしてくれたけど、無表情に私を見るのが怖くなって段々友達とは疎遠になりました。

友達と出かけなくなると、結婚したら専業主婦になってほしい事、家で待っていてほしい事を優しく伝えられ色々うまいこと言われて退職し、生活費を出してくれました。

結婚のデモンストレーション、とか言われたと思います。

普段がとびきり優しいだけに、怒った時が異常なほどに怖くて、淡々と私がいかに馬鹿で愚かで愚図なのか、日常で目に着いた事を言われます。

今思い返せばこじつけだとわかりますが、その時は本気でそうなのだと思いました。


同棲 友達と疎遠にさせられる

→結婚する前に疑似結婚生活を送ってみよう。仕事を辞めさせられる。

→生活費は俺が出してるんだから生活スケジュールを立てて俺に見せろ。分単位でかけ

→買い物も大変だろ?俺が買ってくるから家で待っていてくれ

この間暴力はありませんでした。

ただ突然大声を出したり、モノを叩いたりする事が増えました。

顔色を窺うように生活し始めた私に満足したのか、一時期それも止み優しく優しく、

酷いこと言うのは私の為、お前が愚図でできそこないだからきちんとさせたい。

俺から離れたらだれがお前なんて見てくれるんだ?

誰も見ないよ話だって聞くもんかだからここにいればいいんだよ。わかる?

何度も繰り返し言われたので覚えています。

それが過ぎたら次は禁止事項を決められました。

破れば罰。

例えば、窓に近寄りすぎたら張り手。

理由は窓から私を見た人がいたらその人が可哀相だから。

私なんかが住んでいると知られればマンションの質が落ちる。

足音にも気を使うようになり、どんどん禁止事項が増えていきました。

禁止事項あたりで暴力が始まりました。

破らなければ殴られない。


暴力の後はやはり優しくて、こんなことはしたくない。

させないでくれと懇願されます。

どうして俺がこんなにお前の為を思っているのに、こんな簡単な事も出来ないんだ?

言いたい事があるなら言っていいんだ。

話しあって解決していこうな?お前がどんな馬鹿な事を言っても俺は受け入れるよ。

だってお前には俺しかいないもんな。

一度テレビを殴り破壊した時、彼の手から血が出るのを見て、ああ私のせいで彼が怪我をしてしまった。

私が考えてる事はすべて間違いで、彼の言う通りにしないといけないんだ。

とすとんと胸に落ちました。

そこから一度だって彼の言う事に背いた事はありません。

でもどうしても禁止事項を破ってしまうんです。

歩き方と扉をあける順番。

踏んではいけない床。

呼吸の仕方に目線の一つ一つまで詳しく決められましたし最後のほうはもう覚えていません。


そこから脱出できたのは、2年そんな生活を送っていたある日に彼の兄が家に訪ねてきたからです。

常に笑顔を浮かべて黙っていればいいといわれていました。

この日だけは他の禁止事項は無効にしてあげるとも。

彼兄は彼とはあまり似ておらず、お調子者でひょうきんな印象の人でした。

彼は彼兄と話していると、まるで出会ったばかりのようにニコニコと機嫌が好さそうで、とても仲良しなのだと分かります。

彼兄は何度も私に話を振りますが、黙っていろと言われたので返す事が出来ず後で兄貴になんて態度を取ったのかと厳しく叱られました。

真冬でしたが、水をかけられて全裸でお風呂場に一晩いました。

目を覚ましたら病院で、ナースさんが呼んだのは彼兄でした。


彼兄は私の不自然な様子に気づき、引き返して来てくれたんです。

彼兄の職業は医療関係。

すぐに私が怪我をしている事に気付いたそうです。

顔の怪我はマスクで隠していたし、服も厚手のものを着ていたので気がつかないと彼は思っていたようですが。

引き返したら弟が部屋に入れてくれない。

私を出すように言っても出さない。

扉さえ開けない。

彼に不信感を抱いたそうです。

身に覚えがある行動だと。

彼の両親は離婚していて、二人は母親に引き取られたそうですが、母からDVを受けていたそうです。

父親が自分たちを迎えに来た時の母親の態度と、彼の態度が同じに見えたと教えてくれました。

ちなみに私は孤児院出身です。

俺しかいないと自信を持って言っていたのは私が天涯孤独なのを知っていたから。

実際彼に捨てられたら路上生活者になっていたと思います。

彼のマンションで同棲でしたので。

扉をこじ開けて部屋に入れば私はどこにもいなくて、水音に気づき申しわけないと思ったが風呂場に侵入したら、倒れている私を発見したそうです。

ここがきっと彼兄の一番の修羅場だったんでしょうね。

シャワーで水をかけられたまま全裸で気絶してる女なんてそういませんから。

すぐに病院に運ばれ、診断結果は私も驚きましたが足の甲の骨にひび、肩の骨に手の甲の骨にひび。

最後に低体温症でした。

どうりで痛いと思った。

彼は彼父と警察にいる。

本当に申し訳ない事をしたと土下座されましたが、私は彼が警察にいる事でパニックになり話もままならない状態に。

彼に会ったら殺される!よりも、私のせいで彼が大変な目に遭ってしまうと恐怖しました。


その頃の記憶が大変曖昧で、警察や弁護士にどう話したのか、何を話したのか覚えていません。

全て彼兄と彼父が面倒を見てくださいました。

カウンセリングも家の手配まで、本当にすべて。

パニックを起こして吐いたり暴れたりする私を親身になって世話してくれました。

あまり当時の事を思い出さないようにと先生に言われてるので、詳しい事はごめんなさい。

ただ苦しく恐ろしかったことだけがまだ残っていますので、これが私の人生の第一の修羅場だと思います。

その後は彼兄と彼父のおかげで彼は刑務所にいきました。

第2の修羅場は彼の出所後、実刑1年ほどくらってました。

彼は私と会う事を勿論禁じられていましたが凸してきました。

まぁ当然です。


だって私、彼兄と結婚したんですから。

それを元彼が知ったのは出所から6年後。

元彼は実家で彼父の監視下におかれ、私に接触しないように見張っていて下さいました。

夫(彼兄)はあの事件からずっと私を守ってくれました。

メンヘラやキ○ガイもどきのようになっていた私を病院へ送り迎えから日常まで本当によくサポートしてくれました。

暴れる私をずっと守ってくれたんです。

だから一緒になるのは自然でした。

気持ちが少しずつ落ち着いていくのと同時に彼を好きになって行きました。

責任感で一緒になるのは止めてほしいとそのあたりの修羅場もありましたが、これはのろけになるのでろ割愛します。


元彼がそれを知ったのは、彼の病院と私の妊娠を機に海外へ転勤が決まったからです。

つまり今です。

もう彼は病院の中ですが、監視下にある彼の状態が義父の手に余ると判断され入院が決定。

結婚を教えたのは義父ですが、伝えてほしいと言ったのは私、私の復讐です。

私は貴方の好きなお兄さんと結婚するの。

幸せになるの。貴方と違って。

凸される可能性は勿論視野にいれてありました。

だからこそ警察署の近くに居(鉄壁です。防犯ガラスに鉄製ドア、監視カメラ数台)を構え、警察にも近所に根回ししておいたんです。

彼が義父の元から逃げたなら必ず分かる。

案の定すぐにわかりました。

妊娠しているのだからやめてくれと夫には泣かれましたがこれだけはどうしてもと頼みました。

警察にとっつかまった彼は私をずっと罵倒していましたよ。

このあば○れ!俺がだめなら兄貴か!本当は兄貴の子供じゃないだろうくそがしねしねしね!

あれが私が好きだった男の成れの果てかと、笑ってしまいました。

こんな奴が怖かったのかとだから黙って元彼を見て笑ってあげました。

まだ膨らんでいないお腹を大事に撫でながら。


義父も夫もまともです。

夫は自分がああなるんじゃないかと怖がっていますがそうなってももう私が負けないから、一緒にカウンセリングを受けようと話し合いました。

義両親の離婚の原因が義父の浮気だったので親権は母親に取られたんです。

義母は義父にもDVしていたようですが、肉体的でなく精神的なもので外に癒しを求めてしまったそうです。

浮気の言い訳にはなりませんが。

そうとうの毒母だったようです。

DVを知った義父が助け出し無事親権を取り育てたそうですが、夫は義父似、元彼は義母似平等に育てたが、反面教師にした夫と歪んだまま成長してしまった元彼。

義父は悪くないと思います。

元彼は血を吐く勢いでふじこっていましたが無事に御用となりました。

海外でお腹の我が子と夫、義父も連れて4人で仲良く暮らしていきます。

長くなりましたがありがとうございました。

元彼が今後ずっと私を憎み、苦しむ事を願います。

楽になんてしたくありませんでした。

私をサポートするのがどれほどつらかったか、夫と義父の涙の重さを思い知ればいいんです。


--後日投稿--


夫も義父も、自分たちならばまだしも、他人にこんな事は許されないと泣いていました。

自分たちが味わったことのある苦痛を他者に味あわせるなどとても許せる所業じゃない。

あれ(元彼)が身内なのは生涯変わらないからこそ許さない。

許してしまったら自分も同じことしてしまいそうで怖い(by夫です)

私の復讐は二人を傷つけてしまう行為だったかもしれない。

でもこの事は後悔しません。罪は二人に償っていきます。