先日の義実家でのこと。

ようやく悪阻も治まったので、お正月に顔を出さなかった義実家に行った。

私達が先に着いて義父母と談笑してるところにやって来た義兄一家。

年少さんの甥っ子君は私のお腹を見るなり

「あ、ニンジンしちゃったの?」

とビックリ顔。

そうだよ~などと笑顔で答えてると

「ちょっと待ってて僕が治してあげるね」

とどこかへ。

誰も甥っ子君の言葉の意味が分からなかった意味が分からなかったが、玄関に置いてあったゴルフクラブを持って来て私のお腹目掛けて振り下ろしたところで皆青ざめた。

最初の一発目は咄嗟に庇った私の手に当たった。

慌てて止める義兄と義兄嫁。

何でこんな事するんだ?

と義兄が怒鳴りつけたところ、ビックリして泣き出してしまった甥っ子君。

泣きじゃくりながらも訳を話し始めた。

甥っ子君の通う園には同じ年少クラスに○子ちゃんという子がいるのだが、この子にはお姉さんがいるらしく、そのお姉さんが

「ニンジンというお腹が大きくなる病気」

に罹ってしまいこのままでは

「どんどんお腹が大きくなって困る」

のでお父さんがお姉さんのお腹をバットで殴って

「病気を治した」らしい。

殴られる姉を心配する○子ちゃんに対して、お父さんが訳を説明してくれ、○子ちゃんを安心させてくれた話で甥っ子君はその話を聞いて、ニンジンの治し方を知ったんだそうだ。


園児の口から出て来た、他所様の壮絶な修羅場話を聞いて言葉を失う大人一同。

真っ先に我に返った義兄嫁が、お腹の中には赤ちゃんがいるから叩いちゃダメだと言うと

「嘘だ。赤ちゃんはトリさんが連れてくるんだよ。テレビで言ってたもん」

と甥っ子君は反論。

また言葉に詰まる大人達。

さらに

「赤ちゃん入ってたら、どうやって出すの?お口からもおしりからも出せないでしょ?」

と、またも大人一同が回答に窮する素朴な質問の追撃。

なかなかスパッと分かりやすく説明できない大人陣。

結局、とにかく女の人のお腹は叩いちゃダメということで甥っ子君には納得してもらった。

そんな事件があったので、私を気遣って義兄一家は予定を繰り上げて早々に帰って行った。

これは義兄一家が帰ってから義母から聞いた話だけど、○子ちゃん一家は決してDQN家庭ではなく父親が教師、母親は役所勤めの真面目な家庭とのこと。

確かに○子ちゃんには姉がいるが、まだ中学生とのことでした。

義兄一家も義父母も、話の内容が内容なだけに○子ちゃん一家には抗議や注意などもできず、どうやら何も聞かなかったということにするらしいです。

すごい修羅場がご近所に転がってるもんだと驚きました。