彼の家は全員高学歴で一流企業、男女ともにきちんとしてて落ち着いていてて、厳格で旧家というかんじ。

一方私の家庭はごくごく中流のサラリーマン家庭。
私自身も日東駒専レベルだし中小企業。

でも暖かい家庭で、要所要所では厳しく育てられたし、勉強も教養も自分なりに頑張ってきたつもりだった。足りないかもしれないが。

ある日「○○(私)が僕のうちに入って、父たちと上手くやっていけるかすごく不安だ」と言われた。

彼の父はすごく怖い人らしく、私はどちらかというと平凡だし、お笑いも好きだしモノマネとかもするし、おっちょこちょいだから、家風に合わないんじゃないかと心配らしい。

他にも彼は実家大好きで、「正直結婚する意味がわからない」と言われたこともある。

「自分より優れた人に囲まれていたい、実家はそんなかんじ」

結婚相手としてはふさわしくなかった・縁がなかったといえばそれだけのことだけど、彼が何も考えずにこういうことを私に素直に言ったことに、なんかもう悲しくなってしまった。

別に高卒でもないし素行が悪いわけでもない、家柄や大学がものすごく悪いわけでもない、会話のレベルや実家のトータルの生活水準も同じだし、なにより全部わかった上で告白されて3年くらいお付き合いしているのに、
「僕」と「私」じゃなく「実家の末っ子の僕」と「その付属の彼女」という、実家の派生のスタンスがつらすぎた。

うまく説明できない。
でもいつも値踏みされているというか、身近な完成形の母や姉と比べられている感じがする。

完成された、実家と同じものが、まるまる出てくると思っている節がある。

私はあなたの母や姉じゃなく、一人の女性で彼女で、完成形じゃないよ。

私も彼氏や恋愛に、完成されたものをまるまる求めないようにしてるのに。

主ではなく、末っ子として甘えられる実家を再現するために結婚するならもうさよならだと思った。

気のせいかもしれないが、つかれた。