教員になるという夢をめためたに破壊された修羅場。

中学生の時、国語の授業で意見文を書くというのがあった。

教員側が課題として提示したのは「少年法について自分の意見を述べよ」というもの。

私は、少年というだけで

「子供だから更正の余地あり。皆で温かく見守りましょう。」

みたいに擁護されるのはおかしいし、被害者サイドに

「寛大な心で許せ」

と我慢を強いる風潮も理解できない。

だから、サツ人などの重大な犯罪犯した少年に対して少年法を適用することには反対、みたいなことを書いて提出。


翌日の授業は、初っぱなから教員がブチギレ状態。

少年法に対して否定的な意見を書いた生徒だけ起立させられ説教された。

それに対し解せぬと思った私は、フレンドリーな校長先生にこっそり相談。

校長先生から注意を受けた教員が、今度は誰が密告したのか犯人探しを始めた。

教員はクラスの生徒一人ひとりにネチネチと絡み、中には泣き出してしまう子もいた。

流石に居たたまれなくなった私は、自分が密告しましたと名乗りを挙げた。

そしたら思いっきりビンタされ、怒鳴りあげられた。

すぐに異常に気付いた用務員のおじさんのお蔭で、事が大々的に露見した教員は教職を去ることになった。

私は一連の出来事によるショックから、一時教員全員が信用できない人間に思えて仕方なかった。

フレンドリーな校長先生や他のまともな先生のフォローがなかったら、それこそ道を踏み外して少年法のお世話になっていたかも知れない。