息子がまだ5歳くらいだったころ、休日に連れだって近くのSCへ買い物に。

途中、けっこう大きな公園があってそこの芝生広場を抜けていくと早いので歩いていた。

と、前から

「うぉーーん、うぉーーん」

と泣く声。

迷子が泣いているのかな、と思ったが幼い子にしては声が低くて大きい。

泣き声の主はパッと見で小学校5年くらいのけっこう大きな男の子。

大きい公園だけど、広場で迷子になった程度でここまで泣くか・・とちょっと衝撃的だったが、そんなこともあるかもと無理矢理納得。


このままだとコリジョンコースになるから、少し逸れて歩くか・・と思ったら、その子も針路を変えてこちらへ。

ぎょっ、と思ったがそのまま行こうとすると10mくらいのところまで来たところで

「ずいまぜん、おとうざんとはぐれで・・うぇうぇ、いっじょにざがじでぐだざい・・うぇうぇ」

と懇願。

え?俺に?周りにもいっぱい、しかももっと近くにいくらでも大人の人いるじゃん・・なんで俺?

と軽くパニックになりつつも、周りも注目しているので断れずに

「い、いいよ、お父さんはどの辺ではぐれた?名前は?」

なんて聞いてみたが、ちょっと安心したのかうぉんうぉん泣くばかり。

どこではぐれたかも全然わからないんだと。

埒があかないので、公園の管理事務のところへいってアナウンスしてもらうか、とそっちの方へ連れて行こうとするが

「おどうざん、どこー、うぉーん」

と泣く。

こんなに大きいのにそこまで泣くことかよ、と思ってたら息子がその子を背中をさすってやって

「だいじょーぶだよ、おとーさん見つかるといいねえ」

なんて慰めてやってた。

うぉんうぉん泣く体の大きな子を連れて歩くというのがまたちょっと恥ずかしいし、いくらなんでもそこまで泣くかというのがけっこう衝撃的ではあった。

とりあえず事務管理棟まで連れてけばいいか・・と歩いていたら、

「太男(仮)!」

と前から声をかけてくる男性。

「おどーざん!うぁぁぁぁぁーん!」

と太男。

そのまま二人は抱き合って再会。

「よかった!見つかってよかった!」

と太男父。

涙の再会、なんだけど、そこまでするかと衝撃的・・っていうかドン引きw

なんというか、そのシーンがおぼっちゃま君の茶魔と亀光の抱擁シーンを思い出してしまった。

ベロベロなめあうことはしてないけど、そんな勢い。

最後は

「ありがとうございます!ありがとうございます!」

なんてでかい声でお礼を言われたけど、特に何もしてないんだよね・・

息子は呑気に

「よかったねえ」

なんて言ってたけど、自分はその場を立ち去りたい一心だったw

ただ大げさな人たちがいたってだけなんだけど、自分的には衝撃的でした。