投下します。

俺男 学生

彼子 フリーター

A男~D男 大学友人

浮男 ちゃらちゃらした感じ

彼子とは大学に入ってからバイトで知り合った子。

俺から告白をして付き合うようになって3ヶ月くらいだった。

初めは電話とかメールとかうるさいくらいに来てたんだけど、2ヶ月くらいから激減した。

お互い隠し事はなしにとか言ってたから、携帯を見せ合う事もあったけど最近ではそれもなくなってたので、何となく浮気でもしてるんじゃと思って、ある日彼子の家に泊まった時に携帯を見てみた。

そしたら出るわ出るわ。

どこで会ったのかは分からないけど、かなりのラブメールが山のように出てきた。

付き合って日も浅かったし連絡激減で冷めていたので、何か悪戯でもして終わらせようと思って何もなかったように寝た。

翌日、大学の友人ABCD男の4人に顛末を話すとノリノリで俺たちにも何かやらせろよって事になった。

そこから一ヶ月は準備と行動観察の一ヶ月。

浮男と会う日の確認と準備が出来たところで友人4人と打ち合わせをして作戦決行。


彼子の家から少し離れたところで5人待機。

彼子と浮男が部屋に入ったのを確認してから30分位すると部屋の電気が消えたので、羽織っていた長めのジャケットを脱いで彼子の部屋の前にゆっくりと進むフンドシ5人。

全員祭り好きで地元の祭りやらによく参加してたので、フンドシ姿も結構板についてた。

顔を隠す為に100均で狐とかのお面を買ってきて全員かぶった。

ゆっくりと鍵を開けて、音が立たないようにゆっくり部屋に近づくと暗い部屋から彼子の喘ぎ声が聞こえてきた。

その時にはすっかり冷めていたので、もう悲しいとかも何も感じなかった。

全員揃ったところで一気にドアを開ける

フンドシ4人「わっしょぃわっしょぃ」

俺男「あそーれ」

フンドシ4人「わっしょぃわっしょぃ」

状況の飲み込めない2人を置いてきぼりにしてベッドを取り囲むとフンドシの中に仕込んでたクラッカーを取り出して一斉に鳴らすと今気がついたかのように2人が騒ぎ出した。

浮男「何だお前ら!!」

彼子「きゃぁぁあ!」

ベッドから抜けて掴みかかろうとする全裸の浮男の足をかけて転ばせると残った4人で囲んで回りながら囃し立てる。

フンドシ4人「わっしょぃわっしょぃ」

俺男「あそーれ」

フンドシ4人「わっしょぃわっしょぃ」

余り長くしても面倒なので、ここで俺がお面を取って電気をつけるとプンスカプンスカしてた彼子が硬直した。

彼子「俺男!? 何で!?」

俺男「大丈夫、大丈夫。分かってる。うん、分かってる。お幸せに!」

そう言ってフンドシから合鍵を抜いてテーブルに置くとまたお面かぶって先頭切って踊りながら部屋を出た。

フンドシ4人「わっしょぃわっしょぃ」

俺男「浮気だ」

フンドシ4人「わっしょぃ」

部屋を出たところで一気に離脱してジャケットを拾って車に乗り込んでさっさと戻った。

車に乗ってる間も携帯は鳴りっぱなしだったけどずっと放置して止んだところで着信拒否。

バイトは同じだったから、その後は弁解しようとアレコレ言ってきたけど全部無視してたら、その内気まずくなったのか辞めていった。

その後は知らない。

夏の終わりの出来事でした。