今年の春に母親を亡くして最近遺品を整理していたら俺宛ての手紙を見つけた。

そこには俺の本当の母親が叔母(母の妹)であること叔母が15歳で望まぬ妊娠、出産を余儀なくされすでに結婚していたが母の体の問題で子どもを諦めていた両親が生まれてすぐの俺を特別養子として引き取ったことが記されていた。

俺に真実を伝えるべきか迷っているとの言葉もありおそらくだが手紙を書いたものの渡す、または遺す決意まではしていなかったが急な死だったので処分する機会もないままそのまま残っていたというところだと思う。

叔母はすでに結婚していて子どももいる。

小さい頃に会った記憶はほぼない。

中学くらいになって叔母が結婚したころから親戚の結婚式や祖父母の家などで年に数回会っていた。

普通に優しくしてくれたしいい人だと思った。

母が亡くなってからは俺が叔母の住んでいる所と同じ地域の大学に通っていることもあり何くれとなく気遣ってくれていた。

ちなみに父は3年ほど前に亡くなっている。

自分が真実を知ったことを叔母は知らない。

叔母の旦那さんがこのことを知っているかも分からない。

俺は永遠に口をつぐんでいるべきなのか。

それとも問いただすべきなのか。

今の心中がまさに修羅場だ。