会社の同期(独身♀)の話

彼女は生まれながらの遺伝的な蓄膿症。

ただの蓄膿症ではなくて、臭覚がゼロ。

全ての食べ物の匂いや香水の匂い・他人の体臭等、一切わからない。

視覚や聴覚がない人と比べると日常生活に大した問題もなく一般人として暮らしているけれど、火事になった時の煙の臭いやガスの臭いがわからない不便はあるらしい。


そんな彼女の奇行が一人暮らしの自宅に帰って毎日最初にやることは部屋の中でライターをカチッとつけて、ガスが漏れてないか確認すること。

万一ガス漏れしてたら爆発するので、危ないと諭しても

「大丈夫w今まで一度も爆発してないからw」

私以外にも話を聞いた人は同じようなアドバイスをしたと思われるが

「一度も爆発してないwテヘペロw」

でスルーしてきたらしい。

そんな彼女が

「昨日の夜ケガをして、急患でちょっとした手術をした」

と左手の指に包帯を巻いて出勤した。

「20針近く縫った」らしい。

原因を聞いたら

「包丁を買い替えて、切れ味を試す為に指でスーッと触れたら切れたw」

なんでも指の肉がプラプラした状態になり夜間の病院に駆け込んで縫ってもらったらしい。

それを聞いた一同ドン引き

「なんで指で試すの?」

「普通野菜とか、とくにトマトとかで試さない?」

「あははーw、そうなんだー、トマト切ったらわかるんだー、へぇーw」

ガス漏れ確認のライターの件で「変わった子」だと思ってたけどただのミラクルバカだと判明。

そういや仕事もトロいしミスも多いわ。