中学校に入って間もない頃、イジメという程ではないけど同級生とトラブルになってしまった。

私以外の登場人物

A子:中学入学と同時に他地区から転入してきた。私と席が隣同士。

B子:A子と通学路が同じ。私とは小学生の頃、習い事で面識あり。

C子:B子の小学校からの親友。

D君:B子が小学校の頃から好きな男子。隣のクラス。

通っていた中学校は町内の全部の小学校から生徒が集まる学校で、山あいの小さな小学校出身の私は、知ってる人より知らない人の方が多い状態。

でもまあ、それなりにA子、B子、C子と友達もできて、うまくやれてたんだけど、ある日突然B子から

「D君の事好きなの?!好きなんでしょ!」

とかなりの怒り口調で聞かれた。

どうやら、D君が私の事を好きらしい、という噂を聞いたらしい。

D君については、B子が事あるごとに「D君カッコいい」を連発していたから苗字だけは知ってた。

ていうか苗字しか知らない状態。

なので

「いやいや、名前しか知らない人の事を好きかどうか聞かれても困るんだけど」

っていうしかないのに、その日から毎日放課後、バス(私の住む地区はバス通学)の時間ギリギリまで捕まって

「D君の事好きなクセに」

だの

「付き合えばいいんじゃない?」

だのブチブチ言われた。

この間、A子C子のフォロー一切なし。

とりあえず何日かは耐えて行動を共にしてみたけれど、同じ事をブチブチ言われる面倒くささその他諸々に耐えかねて、B子たちから離れる事にした。

それから数日後の昼休み、私はA子とC子から呼ばれて、人目のつきにくい外階段に連れていかれた。

もしかして実はB子がいて、家なき子みたいにボコられたり…しないよね。

と、ちょっとドキドキしながらついていくと、B子はいない。

そして、A子とC子に

「今までごめんなさい、また仲良くしてください。私たちももうB子にはついていけない」

みたいな感じで謝られた。

話を聞くと、B子は私だけに限らず、昼休みになると表向きは仲良くしている他の子の悪口やら、中傷する手紙を書いていたらしく、そういう毎日に嫌気がさした、との事。

という事で、その日の昼休み以降、B子はA子C子に避けられる事になった。

ところが、それからまた数日後の昼休み、今度は体育会系部の女子集団(同じ学年とはいえ、カースト制度の最上位にいるようなメンツ)に呼び止められた。

あ、ちなみにB子はテニス部です。

真ん中には肩を抱かれて今にも泣きそうな顔のB子。

B子はいきなり、上履きをぶん投げて

「C子を返して~!」

と泣き出した。

どうやら、様子がおかしいB子を見て体育会系女子が話を聞いてあげたんでしょう。

でも、あくまでB子の主張なので、A子C子は裏切り者扱いにされて攻められた。

小学校から一緒のC子なんか特に。

B子は上履き投げてビービー泣いてまともに話ができそうにないし、体育会系女子に攻められてついにA子C子も泣き出す始末でまさに修羅場。

本当の事を言ってしまいたいのは山々だけど、事の全てをここで話すと、まずB子がD君を好きってことが全クラスに知れ渡ってB子はともかくD君が可哀想だし、私も恥ずかしい。

悪口の件も言ったらB子はともかく手紙出された子もショック受けるよなあ、きっと。

と、いう思いが走馬灯のようにめぐってしまって結局私も何も言えなかった。

その後どういった経緯で解散したか覚えてないんだけど、C子が自ら

「またB子と行動する。B子も反省したかもしれないし」

と言って次の日から一応またB子と行動する形で落ち着いた。

ちなみに、その後B子が某宗教の広報ファンになって、新聞の切り抜きを持っていたのもある意味修羅場w

まあ、D君にちょっと似てたんだよ、J氏。