結構前からの、じわじわ続く修羅場。

多分、書く自分はともかく読む人はスッキリしない話なので注意。


自分はプロ並の写真が撮れると思い込み、普段から一眼レフをぶら下げて歩いていたキチ母。

何でも以前適当に撮った写真がその筋の人の目に留まって高額で買い取られ、それで味を占めて隙あらばと日頃からあらゆる場所でカメラを構えてるそうな。

特に園には可愛い被写体がいっぱい!綺麗に撮れたらちゃんと渡すから撮らせてね、と手当たり次第に節操なく声をかけまくっていた。

キチと知るまでは↑みたいな感想ではなく、本当に実力があって腕を認められたから自信がついて趣味になったのね~何か凄いな~とかのんきに思ってた。

でもある日事の真相が明らかになり、それはもう物凄い騒ぎに発展した。


その筋の人とはロリコンで、自分の子を撮った後ろにたまたま映り込んだ他所の子の下着が高額の理由だった。

通りで撮るのは女児ばかり、自分の息子は行事の時なんかにたまにやる気なく撮るだけなのに女の子には粘着して誉めそやしてポーズ取らせたりするわけだわ…

販売方法なんかはガチで犯罪だから書けないけど、三桁万円ほど荒稼ぎしたんだと。

しかも流出の可能性まであるとしか思えない方法。

犯行がバレたのは、可愛く撮れたの持ってきたよーと渡された写真の中に下着にピント合わせた物が何枚か混ざっていて、貰った親が「これはちょっと…」と言った所「手違いなのに自意識過剰過ぎpgr」と異様に焦って怪しまれるようになり、徐々に撮影許可が下りなくなる



キチ母盗撮に走る



トイレ盗撮がバレて逆ギレしたキチ母が「こんなブサイクな子じゃ***写さないと金にならないのよpgr」という最悪の流れ。


女児親は阿鼻叫喚の大騒ぎ、さめざめ泣く家、怒鳴り込んで暴力沙汰になる家、逃げるように引っ越す家、弁護士を伴って法的な手段に出る家等々。

男児親でも上か下に女児がいたりしてキチママが撮った事があったりしたりで、一時期は通園どころじゃなくなった。

キチ母はハキハキシャキシャキした美人で、カメラ構えてる姿とかが様になってたり、カモフラージュとして渡される写真の出来が本当に良かったりしたせいで、交友関係も広かったし信用されてたから殆どの女児が被害にあってた。

犯行が発覚した後には開き直って何食わぬ顔で子供登園させたり被害家族に罵詈雑言浴びせたり、初めはしおらしく謝ってたキチ夫も慰謝料が合計でとんでもないことになると分かった途端に掌返してふんぞり返った。

最後は一家で中期休みの隙に夜逃げした。

唯一の救いは、初めは協力的だったキチ夫の手によって写真の処分だけは済んでいたこと。

それでも流通ルートは分からないままだし、手に渡った人間からどこかに流される可能性が残ってるので救いじゃないかもしれないけど。


ここまでの事も十分修羅場だけど、ぶっちゃけ自分は当事者じゃないので怒りは覚えても他人事だった。

自分としては、この件で園内がドロドロのぐちゃぐちゃになったことの方が修羅場。

被害に遭ってしまった子の親は「何が何でも警察に突き出す!」と大騒ぎして毎日園に押し寄せ、混乱からか所構わず被害を訴えて時には唐突に泣き崩れたり悲鳴を上げたり怒号を飛ばして子供をビビらせる。

うちのように全く無関係の親は「もう写真は処分したんだし、キチ男くんにとってはママなんだからやりすぎ」と驚きの擁護を初め、一貫して子供が可哀想可哀想と連呼してその気はなくても被害家族を煽りまくり。

無関係親の中でも「あらあらお気の毒」の傍観派、「許せないとは思うけど、園で騒ぐのはどうなの」の冷やか派、「出来ることはしてあげたいけど、何も出来ないし」のポツン派(私含む)など多岐に渡り。

被害派は無関係派ひっくるめて全部に攻撃的に接してくるようになり、話し合い中に子を預かってくれてたりとかの協力的な立場の人にすら噛みついて、本来なら味方になる筈の園にすら責任をあてこすってどんどんエスカレート。

そしてなんと、写真は撮られてもまだ販売されておらず無事で済んだと分かった女児親が、キチ擁護派に寝返るという裏切り(?)までおこり、被害派は爆発。

一部のママは連日気が狂ったように泣き叫びに来ては園内で大暴れしたりを繰り返し、やがては出てこなくなったりした。

もちろん被害者側に園の備品の損害請求など出来る状況でもないためうやむやにされたけど、止めようとした保育士さんが何人も怪我をしたり、責任を感じて辞めて行ったりした。

初めは常識的に被害者の団結を訴えていた家も、過激な家に染まっていき、人数が多いからかどんどん気が大きくなって要求も比例していき、次第に協力者は居なくなった。


そんな騒動があったから、キチ家はそれに紛れるようにしてすんなり逃げちゃったんじゃないかと思ってる。

夜逃げ後は被害者側が更なる発狂状態に陥り、寝返ったはずの擁護派が「やっぱり許せないよね?」と再び寝返ったり、「あんなに稼いでたなら逃げる前に一度くらい奢って欲しかった、良くしてやってたのに」とキチママ2号が出現したり。

結局被害届を出しに行くまでにも内輪揉めで相当の時間が掛かり、田舎警察の投げやりな対応で事件は実質迷宮入りになってしまったらしい。

というか、被害届の後は大騒ぎの場所が警察署に移ったせいで多分まともに捜査してもらえなかったんだと思う。

理由があって転園とか出来ないからそのまま卒園までいたけど、その事件で出来た派閥が絶えずいがみ合ってて本当に空気が悪かった。

一歩立ち止まると悪口大会に手招きされるし、その年の行事は残った被害家族の訴えでいくつか自粛になったりした。

田舎故にこのままでは小学校でもずっと同じメンツなため、進学の時に無理矢理にでも引っ越したい、学区外に行かせたいって旦那に訴えても無理だったんで、家庭内でも修羅場に突入し一時は離婚の危機に。

なんやかんやあってどうにか希望通りその地を離れる事は出来たけど、本当に疲れた。

子供も大人の悪意を感じ取ってしまっていて、出来る限り必死にケアしたつもりだけど、引っ越して環境が丸ごと変わるまではやはり少し様子がおかしかったりもした。


先日、成長した息子が、親戚の女児を写真で撮る事を「何か無理」と本人も不思議そうに首を傾げつつ拒否した。

その場は「アンタも入りな!」とカメラを奪って私が代わりにシャッターを押して誤魔化したけど、トラウマになってるんだろうか。なってるんだろうな、被害家族はかなり具体的な内容で騒いでたから。

でも肝心な内容は覚えてない様子だし、今回久々に会った幼稚園児になったその子にのみ反応しただけだから、無理に掘り返してしまうのも怖い。

息子が成人した時にまだトラウマが残っていたら話そうと思うけど、今後も合わせて約十五年程にも渡って数々の修羅場を、おそらくうちだけでなく当時の家々に齎しているであろうキチ母自身は何の裁きも受けずに生きていると思うと、呪ってやりたくなる。