巻き込まれたと言うよりは、突っ込んでいった感じです。

ここの皆様とは違い、ゆるーい修羅場になります。

私が短大生の頃のお話。

私子…短大生
友子…同じく短大生
友男…友子の彼氏。26歳、専門学生
彼男…私子の彼氏。フリーター

私子と友子は大の仲良し。

小・中・高・短大とずっと一緒。

もちろんバイト先も一緒だった。

そんな私子と友子も短大生になり、バイト先でほぼ同時期に彼氏ができた。

つまり、4人とも知り合いという関係だ。

私子と彼男はつつがなく約1年を過ごしたが、私子はどうも友男の行動が気に入らなかった。

どうしても友子を大切にしているようには見えなかったからである。

友子はそれでもガンとして友男が大好きと言うので、目が覚めるのを待っていた。

そんな時……。

友子「私子聞いて。実はね、友男から1カ月振りに連絡があったの」

私子「やっとかー。そんで?」

友子「それで、急にキャンプに誘われたの」

私子「そうなん?いつ?」

友子「明日の朝出発」

私子「明日?!朝?!え、準備とかどうすんの?」

友子「わかんない…でも明日どうしても来いって」

季節は秋口に差し掛かっており、朝晩の冷えが心配なのに、「この時期にいきなりキャンプ?」と、私子は思った。

しかし、納得はいかないものの、友子が行くと言うので送り出した。

そしてキャンプの翌日、友子が電話で会って欲しいと言ってきた。

話を聞くと、何とも腹が立つ内容である。

・前日の夜に急に誘っておいて、用意もろくに出来ていなかった

・なぜか友男の友人が一人いた(つまり3人キャンプ)

・友人が買い出しに行っている間、テントの中で簡易セクロス

・キャンプらしいことはほとんどせず、一泊して翌日の朝にもう帰宅

私子「……セクロスしたの?友人に買い出し行かせておいて?」

友子「うん…久し振りだからって迫られた…」

私子「しかも行きも帰りも友子が山道を運転したの?」

友子「うん…怖かった」

友子は言いにくそうにしていたが、つまりはセクロス目的で呼ばれたのである。

私子は友男の常識外れな行動に、もはや呆れ返っていた。

と言うのも、以前から友男にはおかしな行動が見られたからである。

・「付き合おうね」という言葉がないまま、交際らしきものがスタート

・付き合い始めて1週間後に突然携帯を壊し、約1週間音信不通になる

・直後に、友子を友男の実家所有の空き家(他県にある)に誘い、お泊りデート

・友子が恐る恐る「私達付き合ってる?」と聞くと「そんなの言葉にするまでもないじゃん」

・自分の写真を撮ることを頑なに拒む

・親戚一同が集まる場に1度だけ友子を連れて行った

・しかし、その場で1度も友子を「彼女です」と紹介しなかった

・実家の場所はおろか、住所も教えてくれない(のらりくらりと交わされる)

・人ごみでのデートを嫌がり、もっぱら夜に車の中で短時間会うことが多い

・不誠実な態度→埋め合わせのいい顔→不誠実n(ry の繰り返し

今冷静に書きだしてみると、当時なぜもっと早くに気づかなかったのか、と思う。

友子にも精神の限界が訪れ始め、突然喫煙しだしたりイライラを隠せなくなっていた。

そしてその半月後、彼男により衝撃の情報がもたらされる。

彼男「私子、友男ってホント最低な奴だな」

私子「うん、そうだけど…なんでまた?」

彼男「俺さ、最近ばったり友男に会ったんだよね」

私子「うん」

彼男「俺が『友子ちゃんと仲良くやってる?』って聞いたらさ、」

私子「なんて?」

彼男「『うんまあそこそこ。ってかそもそもあいつ彼女じゃないし』って」

私子「は?!」

彼男「で、俺が『どういう事?』って聞いたら『だって俺、彼女いるもん。女子高生の』」

私子は腸(はらわた)が煮えくり返るようだった。(今も思い出しムカムカするw


友男には知り合いのつてで家庭教師をしている女子高生がいた。

それは知っていたが、26の男がまさか女子高生と付き合っているとは……。

しかも家族ぐるみの付き合いをしている家の子だそうである。

極めつけが、交際開始時期が友子と被ることである。

多分、あの音信普通の1週間の間に何かあったのだろう。


そして私子は悩んだ。事実を友子に伝えるべきかどうか。

友子は付き合いだしてから、常に友男のことで悩んでいた。

そんな友子に追い打ちをかけるような事は出来ない。

悩んだ末、友子には原因を伏せたまま、別れを勧めることにした。

とにかく強引に、「もうあんな人は諦めな」と説得。友子はしぶしぶ了承。

一方で、友男と同じ日にわざとバイトを入れ、私子が話を付けることに。

何せ友子に伏せたい内容があったので、お節介だがそうすることにした。

友子には話が聞こえない位置にいて貰い、友男の元へツカツカと歩き出す私子。

遠目にも友男が私を見つけてビビっていることがわかった。

私子「こんにちはーお久し振りですねー(棒読み」

友男「お…おう!私子ちゃんか、久し振るィだね(ちょっと噛んだ」

私子「なんで私が来たかわかりますよねー^^」

友男「……はい」

私子「彼男から色々聞きました。…最っ低ですね自分が何やったかわかってます?」

友男「……はい」

私子「友子のこと何だと思ってるんですか!云々」

友男「……悪いと思ってます」

私子「26の男が20の小娘に説教されてて恥ずかしくないんですか!云々」

友男「……はい、思ってます」

終始俯き加減に応対する友男。
体格いいのに小さく見えた。

結局、友子が可哀想だから黙っておくが図に乗るないい加減にしろ二度とするな彼女も可哀想だろ…等々、もう言いたい放題に言った。

縮こまる友男。

普段のんびりしていると評される私子の剣幕に驚いたようだ。

友子には二度と関わらない事を誓わせ、鼻息も荒く踵を返す私子。

待機していた友子が「ありがとう…!」と抱きついてきて、その場は終了。

そして友子には同じバイト先で新しい彼氏ができた。


しかし後日談がある。

バイトの大きなイベント後の打ち上げがあり、私子は事情で欠席していた。

が、夜中に突然友子から電話。

友子「信じてたのに…私子、なんで裏切るの?!」

私子「へ?え?!」

友子「せっかく友男のこと諦めたのに、何で友男と連絡取ってるの?!」

どうやら打ち上げに友男も参加しており、「彼氏できたんだって?」と絡んだらしい。

友子はバイト先のごく親しい人にしか新彼氏の事を話しておらず、その中で友男に1番近いと判断したのが私子だったようだ。

もちろん、あの後私子は友男と連絡など取っておらず(取りたくもない)他の人が話したんだよ、と友子を説得する。

しかし酔っているからか、私子最低を連発する友子。

悲しくてやるせなくて友男死ねと思いながら、説得を重ねるも、取り合って貰えず。

友男のメアドは知っていたので、即行で友男に怒りのメール送信。

「二度と関わるなと言っただろ」と釘を刺しておいた(こんな文面ではないよ)。


翌日も沈んだ気分のまま、学校で友子と顔を合わせた。

ところが友子はあっけらかんとした様子でこう言った。

友子「昨日はごめんね、あれ間違いだったみたいw」

私子「…え?あ、うん、よかったー疑いが晴れて」

友子「ごめんごめん。打ち上げのあとね、新彼とホテル泊ってそのまま学校来たの^^」

私子「……へー」

友子「すごく優しい人でねー、学校まで送ってくれt(ry」


結局その新彼も良物件ではなく現在揉めている友子ですが、今でも友達です。

この他にもゴタゴタをいっぱい持ち込まれて、当時は特に大変でした。

やはり修羅場ではなかったかも。

グダグダですみませんでした。