出張で初の北の大地へ行ったとき。

北の大地と言えば味噌ラーメン。

ガイドブック片手に行列のできるお店へ。

カウンターに座り味噌ラーメンと餃子を頼みいざ実食。

スープをすすり、二口ほど麺を食べテーブルにある一味唐辛子の小瓶を振りかけたところ、中蓋が外れ一瓶全部スープの中へ。

思わず「うわっ!なんだこれ」と声を出してしまった。

隣に座っていたお姉さん方も小声で「うわ」って。

満席の中笑い声やヒソヒソ話も無く皆さん見なかったことにしてくれたのはありがたかったが、カウンターの前にいた店員達にも見なかったことにされたのはショックだった。

中蓋を箸で取り出し、麺を混ぜない様唐辛子がかかっていないところだけを食べ、ラーメンは諦めて餃子に期待をかけた。

餃子を半分食べ中身を見ると何かピンクがかった色、他の餃子も中身がピンク色で中には赤っぽいものまであった。

「もしかして生焼け?」と思った途端この店に留まる体力・気力は0になってしまった。


代金を払い店を出、満たされ無いままフラフラと宿へと戻る途中、ガイドブックには無いラーメン屋が目に付いた。

迷わず中に入り味噌ラーメンをすすると、先程のショックのせいもあるのかかなり美味い。

ついでに頼んだ餃子これもまた美味い。

今では北の大地に行くと必ず立ち寄る店になった。

それと、あれ以来外食時に一味唐辛子をかけることはなくなった。