去年の某北区の話。

駅へ続く少しカーブの効いた道を、何故か毎朝ハイビームで通過する車(多分メビウス)がいた。

そのハイビームが多少眩しいぐらいならいいけど、どう考えても異常なほど青白い閃光。

もしも直視したのならマジで目が眩むレベルの強さ。

駅へ向かう学生や通勤途中のリーマンがワッと驚くほど眩しい光を放ち通過していた。


ある日。

みすぼらしい格好をしたグラサン爺さんが立っていた。

黙ってカーブを見つめ、何かをブツブツ言いながら立っており、誰もがやばい人と感じるような雰囲気をもった爺さんだった

俺も思わず「うわぁ……」と思いながら避けると、いつもの眩しい光が。

その瞬間、爺さん「来たな!!!」と叫んだ。

そして手に持っていた何かをパパッと二回投げた。

その瞬間、何かが壊れる音がした。

俺の横を走っていく爺さん。

俺より少し先へ進んでからハイビームの車が停車、上下ジャージの頭の悪そうな兄ちゃんが降りてきてボンネットを見ていた。

見事に割れていました。

右ライト部分が割れて、握りこぶしほどの石がライトの所に入っていた。

他の傷は、左ライト近くのボンネットに大きく一つ、その直線上にあたるガラスに大きく一つ。

兄ちゃん「今、爺さんが石を投げてきやがった!!お前ら見てたよな!!!」

俺や他の歩行者を見ながら怒鳴る兄ちゃん。

だが、誰も何も言えないで居るなか、学生男子集団の一人が手を上げて大きく一言。

学生「いや!目が眩んでて見えませんでした!!」とニヤニヤしながら。

それを聞くと気が大きくなったリーマンが「そうだぞ!!お前の車のライト眩しくて見えなかったわ!!」と。

すると学生男子集団が大声で笑いだし、周りの人も「ざまぁ、ない」と言いそうな顔で知らん顔。

大きく舌打ちすると兄ちゃんは警察に電話していました。


その後は噂でしか聞いていませんが、石を投げた爺さんは捕まったらしいです。

ですが同時に、ハイビームの兄ちゃんも警察に捕まっただとか。

その理由が笑えます。

そんな事件が発生したので警察官が監視のためにカーブ道で立っていたら、ハイビームの車が走ってきて、そこで御用になったそうですwwww

この一件であの兄ちゃんに凄まれるのが嫌なので通勤路を変えて居ましたが、そんな面白い物が見れるなら変えたのは損でした