正月に義実家であった修羅場。

義兄は四十路の独身、義実家とは県内だが近くない別居。

私と旦那は隣県別居だが、まだ私たちの方が義実家に近い。

義兄は仕事はちゃんとしてるけど、極度の綺麗好きなため同居人がいるのは嫌だと未婚。

義兄家の本棚は作者別あいうえお順かつ出版年順で並んでいる…

悪い人じゃないけど、確かに普通の感覚ではないのかもしれない。


正月に義兄と旦那と私が揃った時に、トメがお見合い話を持ってきた。

相手が高3のお嬢さんって事で義兄は断る気まんまんの上、トメにドン引き。

旦那はキレかけてた、高3じゃうちの娘と大差ない年だしね…

でも引かないトメ、実はもう近くの店を予約してそのお嬢さんとご両親が来てるんだとか。

義兄も断るけどその状況なら顔は出さないとダメか?となりつつ、そのお嬢さんの名前を聞いたらトメは下の名前しか教えない。


お嬢さんの名前は仮にユリちゃんとします。

ユリちゃんのお母様と義兄は気があうと思うから!と謎のアピールをするトメ。

これ以上何かあったらキレそうだから、という義兄の依頼で私と旦那も同行してお店へ。

が、そこにいたのは女性が一人、どう見ても高3じゃない、むしろその子のお母さん?な女性。

で、その女性が義兄を見るなり「最低!」と。

その女性、ユリちゃんのお母さん、仮にトモミさんとします。

トモミさんは義兄の同級生だそうで…

トモミさんのトメが勝手にユリちゃんの縁談を決めてきたから、ユリちゃんを避難させて乗り込んできたそう。


なぜトメがユリちゃんの苗字を言わないのか不思議だったけど、どうやらトモミさんの苗字がバレたらユリちゃんがトモミさんの娘だと分かるかららしい…

確かに同じ字を読みを違えて名付けてたけど、二人が親子とは気づかなかった、と義兄は落ち込んでた。

トモミさんの方はトメ単体の暴走で、ユリちゃんは夫婦で守ってくれるそうで良かったが、義兄はもう2度と実家に戻らないと宣言して即帰宅。


この修羅場から数年。

この正月久しぶりに義兄と会いました。(義実家じゃない場所で

義兄、結婚がきまったそうでその女性と顔合わせ。

まさか同じぐらい綺麗好きな女性を見つけられるとは思わなかった、と幸せそうな義兄を見てやっと安心できた。

これでようやくあの修羅場が終わった気がする。