学生の頃、父親が「隣家に監視されている!」と言い出したことがあった

隣との間に高い塀をたてたり隣家の窓を睨んだりと行動がおかしくなって、母と私でどうやって父を病院に連れていこうかと悩んでいた

両親が仕事に行き、私は休講になったからと家で留守番。

その日、庭から変な物音が。

ガチャガチャと物置の戸を開けようとしているような音や庭を歩き回る音、私は泥棒かと思った

カーテンの隙間からそーっと携帯のカメラを向けて動画を記録、カメラ越しに携帯の画面に映ったのは隣家のおばさんだった

昔の携帯だから長くは撮れなくて、3~4本の細切れ動画になった。

すべてに家庭菜園の野菜を取ったり、物置やプレハブの戸をいじったり、庭に鳥の餌を撒いているものが撮れた

父は正しかった

その夜、機種交換前の古い携帯に動画を移して父に提出。

父は全てを確認した足で隣家に乗り込んだ

動画がいい証拠になったんだろう、常識人の隣家の旦那と話がまとまったようで念書的な紙と大吟醸を貰って父が帰宅した

それから隣家のおばさんから「ちょっと様子を見に行っただけなのに神経質!」「学校サボる不良め!」「盗撮魔!」と度々罵倒されたが、その度に「父に報告します」というと逃げるので怖くはなかった

隣家の2階の窓からこちらに向けてゴミを捨てられたことがあったが、「今のも撮りましたよ(嘘)」と言うと2度とされなかった


何が神経わからんって、先日父が亡くなったときの隣家のおばさんの言動

「あなたのお父様とは凄く仲が良かったの、だから形見分けに時計ちょうだい」

「生前約束してたから駐車場も使わせてね、お父様いなくなったんだから空くでしょ」

「お香典(千円だった)あげるから家に上げて」

母が無言で線香立ての灰投げつけて追い払った

隣家の旦那に報告したら旦那は父の遺影に土下座で謝ってくれた

あんなに嫌がらせしておいて、亡くなったとたんに分かりやすい嘘までついてタカろうとする隣家のおばさんの神経がわからん