母から成人のお祝いでブランドものの傘を貰った

落ち着いた色合いで、若くても若さを失っても使えるようなデザイン

少しでも長く使えるよう、手入れしたし地面につけたりもせず使ってた

それとは別に通り雨に対応できるように、安物の可愛らしい水玉ピンクの折りたたみ傘をカバンに忍ばせてた


水曜日の帰り、結構な通り雨が降っていて、皆会社においてあるビニール置き傘とかで帰ってた

でも何人か置き傘すら無くて、ある人から借りたりしていた

私は母の傘を持ってたのでそれで帰ろうとすると、A子が「ごめーん!矢田さん、高橋くんが傘無いからかしてあげてー」と母の傘に手をかけてきた

「え?私の傘なくなるじゃん」と冷静に突っ込んだら「折りたたみ傘持ってるじゃん」と鞄の外ポケット(本来なら水筒とか入れる場所)に刺さっていた折りたたみ傘を指さされた

「じゃあ折りたたみ貸すよ」と渡したら、高橋は「え、ピンクの水玉はちょっと」

A子取り巻きの女子も「男にそれは酷い」とか言い出して、私に母の傘をかせコール

「これ、プレゼントだし、母から貰った大切な傘だからやなんだけど」と言ったら

A子、「矢田さんがヤダ・・・プッ、ダジャレー?」と言って母の傘をがっしり掴んで離さない

しかも引っ張ってくるうえダジャレ言っといて目が笑ってない

高橋が「ごめん、駅まででいいから!」と言うので傘が傷んでも困るから、しぶしぶ、本当にしぶしぶ貸した


15分ほど高橋、私、A子とゆかいな仲間たちで歩いていったあと、駅についたので高橋に傘の返却を求めた

するとA子、「高橋くん、家まで駅から歩くんでしょー?借りて帰りなよ」

「は?駅までって約束でしょ?」

A子&取り巻きから矢田さんは心が狭いだ鬼だ非難の嵐

「使うならこの水玉にして。その傘大切なものだって話したでしょ?」と抗議すると

「高橋くんがモノ大切にしないみたいじゃん」と言われ絶句

そういう問題じゃないと何故わからない

高橋が「なんかごめんね?借りてくね」と私の意思を無視した発言する

ごめんじゃねーよ返せよと掴みかかろうとしたら、A子とゆかいな仲間たちに阻まれる

そして私は鬼畜呼びされる始末

しかも帰宅時間の駅、周りにはこのやり取りを面白がってみる野次馬や冷たい目を向ける通行人

おっちゃんに「ねーちゃん傘くらい貸したれや」と言われ悪者に見える私の図、どっちが鬼畜だよ


木曜は祝日だったので、木曜に「絶対傘返せよ」と高橋にメールしたのにもかかわらず、金曜日に傘を忘れやがった

土日にも何度も何度も「傘を返せ」メールしたのに無視

月曜日に「矢田さんから嫌味なメールが何度も来た」という噂とともに傘が帰ってきたが、戻ってきた瞬間傘の先を見たら削れてる

広げると水が飛び散った

「あんた5日も傘もっといて全く干さなかったわけ!?」と問い詰めたら、

「俺傘は使ったらそのままだけど?傘なんか消耗品だし」と悪びれず言いやがった

A子たちも「傘くらいで」と高橋をかばう

「母からのプレゼントだって言っただろうが!」と言い返すと「えー?その年でマザコンー?」

私に呪詛が使えたらこいつらまとめて顔から膿が出る呪いかけてやるのに

高橋は毎夜寝てる間に髪の毛毟ってハゲさせてやるのに

高橋は「えー?そんな言うなら買い直すよー?」と言ってたけど、買い直す対象がビニール傘

母が買ってくれた傘と同じ傘を検索して値段見せたら「傘にこんな金かけるとかバカじゃね?」

高橋、お前この先何度生まれ変わっても若ハゲで悩みやがれ