田舎の曾祖父母の家にこどもの顔を見せに泊まりで行ったときの話

ちょうど夕飯時で皆手を離せないときに来客があった

曾祖母がこどもの面倒を見てくれていたのだけど、抱っこしたまま玄関に行ったと思ったら玄関から女性のわめき声が

驚いて駆けつけると女性が頭抱えて髪振り乱しながら叫んでた

と思ったらぱっと真顔になって、隅に避難していた曾祖母から娘を奪うような仕草で土足であがってきたので、危険を感じて思わず突き飛ばしてしまった

女性はよろよろと座りこんで最初はすすり泣いていたんだけど、だんだん泣き声が大きくなっていき最終的には過呼吸に

騒ぎを聞き付けた近所の人が集まってきて大騒ぎになった

自分はというと、大事にしてしまったあああ、これは正当防衛正当防衛と頭の中ぐちゃぐちゃになりながら曾祖母とこどもと一緒に奥へ避難していたのでその後は伝え聞いただけなんだけど、

呼ばれて駆けつけた女性の旦那さんと、騒ぎを聞き付けて帰ってきた私旦那で

「嫁になにをした!」「それはこっちの台詞だ!」と怒鳴り合いをしていたら、女性が立って、何事もなかったかのように一人で家に帰っていったらしい

ちなみにその女性の旦那さんというのが、夏休みの度に一緒に遊んでいた友達だったということも後で知った


友達(女性の旦那さん)から聞いたところによると、奥さんは自然には排卵できない体質で、こどもは欲しい、でも試験管ベビーはいやだ(治療は薬飲むだけでよかったらしいんだけど)と悩んでいたらしい

ただ、その騒ぎの当時で結婚から半年しか経っていなかったそうなので、そこまで思い詰めるものなのかなーと言う気はする

こどもに万が一のことがあってもいけないからと予定よりかなり早く曾祖父母宅を後にしたんだけど、その後曾祖父も曾祖母も立て続けに亡くなってしまったので、最後の思い出がアレか…と今でも思い出す度に悲しくなる

こどもは度胸があるのか鈍いのか、ぐっすり眠ったままだったのは不幸中の幸い