賃貸マンション近くの側溝で濡れ落ち葉まみれになってた子猫を拾って半年

すっかり綺麗になった猫は、日中、部屋の出窓から外の景色を眺めてた

ある日突然、猫を譲って欲しいという初老の夫婦が来て、インターホン越しに話をした

聞けば、夫婦の子供(自閉症)が唯一「人間らしく(夫婦談)」反応を示すのが散歩中にうちの猫を見かけたときだけ

猫が好きなのかと思って他の猫を飼うも、猫を見ると怯えてだめなんだとか

「うちの子のために猫をください。言い値で結構です」と小切手帳を鞄から出しながら言われた

(小切手帳なんて見たことなかったから、領収証の冊子かと思ったw)

猫はうちの家族であり、はいそうですかと渡せるものではないことを説明したけど納得してくれず

最終的には「どれだけ出せば納得するんだ」と怒鳴られた

金の問題じゃないといっても最後まで理解してくれなかった

私がどうしても折れる気がないことを理解して、2人して泣きながら立ち去ったのでこちらがまるで悪者になった気分だった

猫には申し訳ないがその部屋に入れないようにして、道路から完全に見えないようにした


すると今度は例の夫婦が、小学校中学年くらいの子を連れてまたやってきた

インターホンを押すのを無視していたら諦めたのか帰っていったけど、翌日夕方にまた来た

カメラ越しに様子を見ていたら、うちの前に何か置いて行ってしまったので、時間をおいて見に行ったら猫が入ったキャリーが2個置かれてた

「この猫と交換してください。○○町××-× A本」というメモつきで

しかたなく警察に通報、猫を保護してもらった

翌日に市民生活相談窓口で弁護士を紹介してもらい、近隣トラブルということで「これ以上迷惑行為に及ぶなら法的対処も辞さない」とかなんとか警告してもらって

一応そこで終了


ただ猫がどうなったか気になって、弁護士経由で警察に聞いてもらったら、例の老夫婦が引取りを拒否して、動物保護センターに収容されているとのこと

念のため老夫婦に猫の所有権を放棄する書類を書かせて正式にうちで引き取った

猫3匹ともなるとペット可の物件でもいい顔をされないので、思い切って中古住宅をローンで購入した

猫たちは最初互いにフーシャー騒いでいたが、1週間もたつころには秋風がこたえたのか、3匹まとめて猫団子になるようになった

さっきヒーターを設置したら、3匹同じ体勢でヒーターを囲んでいぎたなく眠ってた

中古住宅に猫3匹、在宅勤務のアラサー女、完全に婚期を逃した気がする