男性って顔色の変化に疎いというけど、学生時代にここまでかーって思うことがあった

高校の部活だったんだけど、三年の先輩が休日の部活で忘れ物して、家に電話かけてきつい口調で妹に命令して持ってこさせた

でも自転車こいでフラフラしながらきた先輩の妹はどう見ても顔色が悪い

私の通ってた高校は上下関係厳しくて、先輩の妹は一年生だから上の学年には挨拶しなくちゃいけないんだけど、もう顔色だけで無理してるのがわかったから、マネージャーの私が先に声かけて先輩たちからガードした

話しかけたらやっぱり調子悪いらしくて吐きそうだというので、保健室行けるか聞きながら休ませてたんだけど、先輩含め上級生が「一年のくせに挨拶しろ」と言ってくる

私が「どう見ても調子悪そうでしょ!顔色見てわかんないの!?先輩は忘れ物持ってきてくれたんだからソレくらい気づきなさいよ!」と言い返したけど

皆「え?どこが?」「顔色?普通じゃね?」と全く気づいてなかった

少しして吐くというからトイレに連れて行ったら、胃の中が空っぽになるまで嘔吐して、それでもまだ出そうとする

先輩たちのポカリを拝借して飲ませて吐いてと落ち着くまで一時間ほど待って、吐き気が治まったあたりで保健室に連れて行った

吐き疲れて眠ったところで先輩に家に連絡を入れてもらおうと呼んだんだけど、嫌な脂汗で顔に髪がへばりつき、まだ血の気のない顔の妹を見て「大丈夫そうじゃん」と吐き捨てたので、あまりにもムカついて弁慶の泣き所に蹴りをかましてしまった

丁度そこに先輩の知り合いっぽいテニス部の女子たちが来たんだけど、カーテンを開いてたせいで妹さんの姿が丸見え

テニス部たちは「妹さん顔真っ青じゃん」「大丈夫?」と心配してた

先輩はバツが悪そうにしてたけど、男ってここまで顔色に鈍感なの?とびっくりした


今日買い物に行ったら、荷物と赤ちゃん抱えたどう見ても顔色の悪い奥さんに向かって、手ぶらの旦那さんが「トロトロしてんじゃねぇよ!」と吐き出してるところに出くわしたので思い出した出来事

顔に血の気の通ってない人って、肌の表面が透き通った感じになって、肌の下側の隠れメラニンとかが透けて見えちゃうから、顔色が悪いと一気に老けたり不健康になったように見える

顔の色自体も赤みが消えて灰色に近くなってはっきり違いがわかるものだけど、男性ってどうしてもその違いが見えないものなのかな?

そうなるとなんか女性が一生懸命化粧してても、実は男性って変化に気づいてないのかなと思ったりする