娘が2歳のとき、街中で暴漢に襲われたことがある

相手は知的な障害のある人だったんだけど、ふいに何かがスイッチになってパニックになったらしくて、周りにたくさん人がいる中で、私の娘を標的に定めて襲ってきた

とっさに娘を抱え込んで亀みたいな体勢になるのが精一杯だった

結果的に私は肋骨と骨盤を骨折して内臓が一部破裂したけど、娘は服が汚れただけで済んだ

精神的な傷が怖くてずっと経過を観察してきたけど、特に記憶にも残らなかったみたいでトラウマめいたこともなく、無事に成人してくれた


それから20数年たって、娘が嫁いでいくことになった

結婚前にお婿さんがうちに来て、お酒を飲みながら皆で娘の小さい頃の話なんかしてたんだけど、

娘が「小さい頃、お母さんに襲われたことがあったよね」って言い出して、ええってなった

話を整理すると、

・デパートの前で大きなぬいぐるみを見てたらいきなりお母さんが抱きついてきた

・苦しくて離してって叫んでたのに離してくれなくてすごく怖かった

・お母さんの顔がすごく険しくて、かっと見開いた目が怖かった

娘の見た光景は、確かに暴漢に襲われたときのものと一致してた

これまで娘の傷を刺激してはいけないと思って当時のことは話したことがなかったんだけど、まさかそういうふうに記憶していたとはorz

真相を話したら驚いてたよw

そのあと披露宴で、母への手紙でその話に触れて

「私に子供ができたら、きっとお母さんみたいに命がけで子供を守れるような母親になります」って言ってくれて泣けたw

すごく痛い思いをしたけど、今じゃ笑い話にできてよかった