ぶりっ子と言われてた女性が色々とサバサバだったときは衝撃がすごかった

そもそもなんでぶりっ子と言われだしたかというと、通勤に使うバスで降りるときに必ず笑顔で「ありがとうございました」と発言するとか、

荷物を配達に来てくれた人に「お疲れ様ですいつもありがとうございます」と言いながら頭をペコリと下げるとか、

それに本人のアニメ声(地声)か合わさってぶりっ子と陰口叩かれてたみたい

私が入社したときにはあだ名がブリ子で、当初は接点が無かったんだけど、数年してその女性と一緒に仕事する機会が増えた

一緒に食事するときもいただきますとごちそうさまを言うし、食器返すときもごちそうさまって声をかけるから、私は「律儀に挨拶する人だなあ」って印象がかなり強かったのを覚えてる

あるとき、その女性のスマホの不調を訴えて私が女性のスマホをいじったことがあった

二年使ってるという背景が初期のままだった

ホーム画面も時計が表示されてるだけで何もない

必要最低限のアプリしか入れてないという

着信音も購入時のままらしい

音楽とかムービー見ないのか聞いたら、そもそも購入時にマナーモードにしてから解除したことが無いと言われた

修理に出したが結局スマホの寿命だということになって買い換えることになった

機械に弱いからと付き合ったんだけど、求める携帯が「余計な機能がついてなくてスマートなもの、丈夫なもの、防水のもの」と実に実用的な要求

新しいスマホケースも落としても大丈夫で排熱対策もしてあるという

見た目ごついけどかなり実用的なタイプ

女性は仕事でデザイン作成に使うための自分のノートパソコンを持ってきてたんだけど、それもあるとき調子が悪くなって私がみたことがあった

壁紙が白紙だった

デスクトップにあるのはゴミ箱だけ

これも本体バラしたけど寿命だった

あと私の手があかぎれで荒れてたときにカバンから出してくれたハンドクリームは、ポーチに入ってるんじゃなくて、中身が一瞥しただけでわかる無地で透明なジッブロックにカイロや湿布やリップや絆創膏とともに入ってた

実に実用的な使い方だった

普段ブリ子と悪態つかれてる彼女の中身はスッキリサッパリシッカリで「おぉー!」と心の中で声が漏れた

女性からは嫌われてたけど男性には慕われて好かれてる理由に納得がいった