私がというよりはうちの親が修羅場だったろうなという話

今から二十数年前、私が5歳か4歳くらいの時の話

ある日母に連れられて車で出かけることになった

行先は当時通っていた幼稚園だった

この時何が理由かは忘れたんだけど私は幼稚園をお休みしていたんだ

でも母が「今日お楽しみ会があるから顔だけでも出していこう」と言って、私も連れていこうとしてたんだけど私は全力で拒否した

実は当時通ってた幼稚園はあまり好きではなく、あんな幼稚園に行くの嫌だ!と思いどんだけ諭されても拒否しつづけた

最終的に私公園で1人で遊んでるからお母さん1人で行ってきなよ!と言い、母もそこまでいうなら・・・と私を幼稚園の近くの公園でおろし母1人で幼稚園に行った

そのまましばらくはおとなしく公園で遊んでたんだけど途中で飽きてしまったんだ

だから少し車で休もうと思い公園の入り口に止まってるであろう母の車に行くことにした

しかしそこにはとまっていたはずの母の車がなかった

冷静に考えれば一旦公園前で車を停めて、私を公園に連れて行って別れた後、車で幼稚園の方に向かい幼稚園の駐車場に停めたんだろうというのが想像つくんだけど、

当時の私にはその考えが出てこず公園前に車が停まっていないことに、なんで?と軽くパニックになってしまった

そして考えに考え思いついた事がとりあえず家に帰ってみようという考えだった

何故そんな考えに至ったのか自分でも謎なんだけど、もしかしたら家に帰れば母がいるかもしれない、と思ってしまったんだと思う

とりあえず家に帰るため約3kmの道のりを歩いて行くことにした


ずーっと歩いてもうすぐ中間地点だなーってところでトラックに乗ったおじさん二人組に「お嬢ちゃん何してるの?」と声をかけられた

多分周りを見ずにフラフラ歩いていたから危なっかしかったんだと思う

「ちょっとこっちに来なさい」と言われ素直に従い、そのままおじさん達に保護された

しかし自分の知らない所(おじさん達の職場だったと思う)に連れてこられ、あれ?こんなはずじゃなかったのに、とか、家に帰れないかもと思ったときは若干修羅場だった

おじさん達に保護された後はその不安で泣きじゃくるばかりだったから、おじさん達大変だったと思う

その後なんやかんやあって無事母と再会し家に帰ることができた

うちの両親や親戚は私がいなくなったと知ってそれはもう大騒ぎだったらしい

あの時大変だったんだぞーと失踪騒動から数年後に父からチラッと聞いた

その時はふーんぐらいにしか思わなかったんだけど、今冷静に当時のことを思い出すとすごく危ないことをしたなーと思う

1人で周りを見ずにフラフラ歩いてたからもしかしたら不注意で事故に遭ったかもしれないし

保護してくれたおじさん達も本当に親切な人達だったから良かったけど、もしそうじゃなかったら生きて帰れなかったかもしれないよなーとか思うと運が良くて良かったなと思う