バイクに轢かれたので地獄に落としてきた

被害者俺

犯人高校生

22時に仕事帰りに後ろから轢かれ、痛みのあまり失神2日後に病院にて目が覚める

この時何が何だか分からない状態で警察から事情聞くまで轢かれたとは分からなかった

警察から、バイクに轢かれ、今の状態。犯人はその場を逃走。現場の聞き込みや通報者に事情聴取しているとの事

病院からは、半月板損傷の為手術が必要。剥離骨折と脱臼により右腕及び手首の可動域がリハビリ次第になると伝えられた

俺も事情聴取され、事故前の状況を伝えて、事故後の現場の写真や犯人を見たか、バイクの車種は分かるかなど聞かれたが覚えてないと答えた

会社からは気がついた日に社長と部長がきてくれて、社長からお前が帰ってくるのを待ってるから何かあったらすぐ対応してやると言ってくれた

部長は相変わらずハゲが眩しかったのは覚えてるがしゃくれてるので何て言ってたかは聞き取れなかった


手術含めて入院2ヵ月目に入った位に、警察から犯人を見つけたと報告を貰いました。

事故現場付近に住む高校生で、複数人でバイクを盗難しようとしていた所を補導し色々確認したら、乗っていたバイクに破損箇所などがあり怪しかったとの事で事故通報者や付近の監視カメラなど照合した結果補導した高校生のバイクに似ているとの事で、補導とは別件で事情聴取しバイクを確認したら俺の血液が確認出来ましたと報告された

その翌日に高校生と親が病院に来て警察と高校生と父親、自分含めて話し合い

高校生が言うには

・走って居たらいきなりぶつかってきた

・自分も足を捻った

・壊れた箇所を隠すため友人の所にバイクを預けた

・壊れた箇所は同じ車種のバイクを盗んで取り替えるつもりだった

など言っていた

その時高校生の父親は子供の話を鵜呑みにしたのか、ぶつかってきたお前が悪い、息子も怪我をしている、それなのにお前の方が大怪我してるのはおかしい、などずっと言っていた

とにかく父親がやばかった

・目撃者の証言を信じない。物的証拠を持ってこい

・俺を逮捕しろ。ぶつかって来て怪我させたのに謝罪もなく入院してるのがおかしい捕まえろ、等など

しかし警察に抑えられ別室に連れてかれた


その後警察に処罰どうしますか?と聞かれた

もちろん厳しくやってもらうように伝えた。

高校生にはいろいろ余罪的なものもあるらしく、住居不法侵入やらバイク窃盗などの疑い

事故したバイクは親が買ったもので窃盗は事故を隠すため

轢き逃げもそうだがまず、無免許でもちろん自賠責、任意無し

なので逮捕してもらいました

入院関係は自分の保険で何とかなった

退院後父親と話し合いをする為社長に弁護士を紹介してもらい、連絡を取ってから父親に会いに行きました

やばいのは初めから分かっていたので、レコーダー等忍ばせて行きました。

案の定父親は息子が捕まったのはお前のせい、高校も退学になった慰謝料を請求する、払わない場合はお前の親、会社に請求するとまで言われました

もう目がぼーんですよ

高校生が無免許でバイクに乗り、轢き逃げした事など含めて何故俺が払わないといけないのか

ましてや無免許にバイクを買い与えたのはどうかと言った所でそんなのは今関係ない

それに事故が起きたのはお前がぶつかって来たからだ、これで息子が死んだらどうするつもりだ、責任を取れるのか、取れるわけないだから慰謝料を払え云々

もうわけわからん状態ですよ

とにかく俺は慰謝料は払う義務はないし逆に貰う立場である事を説明しても聞く耳持たずで埒が明かなかったので弁護士を入れましょうと言った

父親はその必要はないお前が払えば全部終わるだけの事、それに弁護士がいた所でお前が払うのは変わらないと言ったので、

じゃあ一応呼んで話をまとめてもらいましょうとの事で弁護士に来てもらった

弁護士曰く

父親が俺に慰謝料を請求する事は不可能に近く

被害者である俺に慰謝料及び治療費を請求する事が可能である

と説明してもらった

納得出来なかったのか父親はいきなり暴れだし、家から追い出された、その後再度話し合いをする為に連絡をしたが着拒してるのか通じず手紙も返信が無かった

弁護士と相談し裁判をしましょうとの事で、まず高校生の轢き逃げ事件に関する裁判をして、次に父親に慰謝料請求の裁判をする内容を父親に送ってもらった

一週間後に父親から裁判でも何でもやってみろ、その代わりお前や親、会社に請求するからな、と言われたので弁護士に即通達し裁判の準備に入ってもらいました

ここまでで事故から半年なるくらいですね

裁判まで準備をして通報者の方にも協力をしてもらった

裁判の内容に関して割愛します

俺や高校生等の身バレの為ご了承ください

高校生には重い刑が言い渡されました

この時高校生は無言でずっと下を向いてる感じでした


高校生の裁判後

父親に慰謝料請求の裁判をする為内容証明を送った所、いきなり俺の家に突撃(俺一人暮らし)

お前に払う金はない、息子の判決を取り消せなど

暴れた挙句俺を押し倒した際に右再度脱臼した

その日通報者さんが来る予定だった為タイミング良く来てくたので通報

父親は傷害の容疑で現行犯で連れてかれました

通報者さんもまさか2回も通報する事になるとはと苦笑いでした

ちなみに通報者さんは退院後に知ったんですが、うちの会社の下請けで受付されてる方でした

裁判後ちょくちょく見舞いに来てくれたりご飯作ってくれました

父親の裁判は高校生の裁判から4ヵ月後でした

もちろんこっちが勝ちでした

父親には9桁近い慰謝料の支払い及び傷害で執行猶予付きの判決でした

その日は通報者さんと社長、しゃくれとお祝いをしてもらいました。

社長からいろいろ通報者さんとの関係を根掘り葉掘り聞かれましたが通報者さんの顔が真っ赤だったのは酔ってたからなのかは未だに不明です


通報者さんって書くと何か怪しい人に見えるわ(笑)

年上なので受付さんと呼ぶわ(笑)

裁判後受付さんの付き添いで病院に通院したり、リハビリに飯などお世話になりました

事故から一年経つ位に弁護士さんから慰謝料の手続きが確認できたとの連絡があり、その時に父親が仮出所したと聞きました

慰謝料は一括で貰いました

後遺症で仕事に復帰は不可能と診断もあり会社は退職しました

受付さんとは特に何もなく自分がある程度出来るようになってからは会わなくなりました


それから少しして、父親から弁護士さんを通じで手紙を貰いました。

内容は反省文的なものでした、聞いたところによると、以前住んでた家も売り払い全て慰謝料に充てたそうです

今は何をしてるかは知りませんが生きてはいると思う

俺はリハビリ生活の中で2年前半月板の再手術をしました

リハビリ中に膝を痛めた為でした

そのせいで車椅子生活に変わりましたが、恨みや絶望は無いです、ポジティブな性格で良かったと思います

ちなみにその時に担当だった看護師さんとお付き合いして先々月結婚しました。

事故後にお世話になった方も結婚式に来てくれました

これで全て終わったと思います

失ったものは大きかったですが全然気にしてません

これからもそれは変わらないでしょう

こんなしょうもない話を聞いてくださりありがとうございました