二十数年前に祖母に饅頭を貰って、たまたま来てた従弟と半分にして食べなさいと言われた。

はーいといいこの返事をして半分に割ろうとしたら従弟がいらないと。

この流れは祖父も見ていて「あとから欲しいってダダこねるなよ。私ちゃん一人で食べな」と終わった。

時は流れて、つい最近祖母が亡くなった。

そして祖母の遺言で「この指輪は私ちゃんに」と残された遺品を受け取った。

通夜でひと段落ついた時に渡されたので、当然従弟もいたんだが…。

俺にも半分頂戴、あの時は半分こしてくれなかったしとのたまった。

あの時とは「饅頭を半分こ」しなかったことで、それも従弟がイラネと言ったからだし。

祖父も「自分が要らないと言ったのに、半分くれなかったとは何だ。そもそも饅頭と指輪(女物)が釣り合うとでも思っとるんか」と切れるし、

それでも一度半分くれると言ったんだから何か別のものでも半分クレって従弟も引かないし、周りの人たちも引いてた。

従弟の中では「祖母がくれたものを私ちゃんが独り占めしたので、今度祖母がくれるものを半分貰わないと割に合わない。俺は間違ってない」と、指輪が欲しいわけではないが祖母→私への品物がとにかく欲しいとのこと。

叔父がとりなしてくれたし、祖父も従弟を止めてくれたので指輪は私のものになったが、従弟はいまだに顔を合わせると「私ちゃんってケチだよね」と言ってきて鬱陶しさとそこまで執着することか!?という恐怖がある。