きっと他の人からしたら全然修羅場じゃないんだろうけど、まだまだ社会人になりたてだった頃の私の修羅場。

当時私は大学を出たての新社会人だった。

ペーパードライバーだった私も運転に慣れてきた頃の、初めての冬。

私はブラックアイスバーンっていうやつで単独スリップ事故を起こして車は廃車。

色々私生活でゴタゴタがあったのもあり、事故も重なり……。

メンタルは崩壊寸前だったし、仕事を辞めようかとか死のうかとも考えたけれど、とても良い会社で「つらいなら休んでも良い」と言ってくれた会社を辞めてたまるかっていう一心で通勤していた。

ここまでが前提。


そしてそんなメンタルの中、新車が来るまで代車で通勤していたのだが、その通勤の最中に信号待ちのところに後続車にぶつけられた。

相手はでかいファミリーカーに対して私は、型落ちの古い軽。

軽い衝突にも関わらず、後ろのランプは駄目になっていた。

理由としては、鼻をかむのにティッシュを探していたらブレーキから足が離れてしまった……というもの。

相手は至って普通の40後半から50後半くらいのおばさん。

私が路肩に寄ると、ちゃんとついてきてくれた。

降りてきて、開口一番に「すみません」と謝ってくれたし、こちらが代車であること、なので修理費の発生&金額はそちらに確認してみないと分からないことを説明すると、すんなりと了承してくれた。

そして、名前と電話番号を聞いて、その時は別れた。

その時は相手が良い人だったし、大きい事故じゃなかったから警察を呼ぶ頭がなかった。

(相手のいる事故対応の仕方を私は全く知らなかった。)

けれどもそれが間違いで、いざ保険会社が修理費の請求をしたところ、ゴネ始めた。

おばさんの旦那さんが怒鳴ってゴネた。

「当たり屋だ」とか「嫁は大したことないような傷だったと言っている」とか「大した傷でもないのに、ぼったくり請求だ」とか。

その罵声は私の携帯の留守電にも毎日のように入った。

どんなに保険会社を通してくださいと言っても無駄で、周りからは「警察を呼ばないお前が馬鹿」だと責められた。

確かに馬鹿だったけれど、メンタルがやられていたときに相手が悪いとは言え、優しく「すみません、大丈夫ですか?」とか声をかけられて、油断していたと思う。

もし連絡先が嘘で連絡がつかなかったらどうするのか、と言われた。

この時私は、人は嘘をつくし、汚いこと考える……ということを人生で初めて学んだと思う。

警察の事故証明がなかったせいで、この問題は長期に続き、相手はゴネ続けた。

結局は、保険会社が私の留守電に入った罵声を証拠に恐喝だとかなんだかとかで、出るとこ出ましょうか?と相手に言って、ようやく解決した。

たぶん金額的には10万もいかないような内容だったけれど、半年間悩まされた。

その間に色んな人に責められたし、元からのメンタル崩壊気味だったのもあって会社に辞職願いを提出したり、自殺未遂も起こしたりした。

けれども、会社は辞職願いを受け取ってくれず、私が提出したことも内密にしてくれた。


今では普通に復帰して、会社が内密にしてくれたおかげでなんの問題もなく勤務している。

この間、ようやく独学で会社に貢献できるような資格に合格できたので、思い出した修羅場。