婚約して数か月後には結婚って・・・予定だったんだがな

見事に御破算だよ

婚約者(以下A子)が俺の住んでたマンションの合鍵をかってに複製して男連れ込んでギシアンしやがった。

その日は仕事が午前中で終わり、半休をとり帰宅

そしたら、玄関の鍵があいてたんで(やっべー閉め忘れてら)と思いつつも嫌な予感がして、そっと玄関を開けたら・・・

男女の知らない靴、ソファーには同じく男女の服と下着、カバン×2

寝室の扉からはクグモッたギシアンの声・・・

今思えば、俺・・・相当気が動転してたようだ

見知らぬ男女の服・鞄・靴を部屋から持ち出してしまったよ

あと、下着も拾っちゃてましたね

んで、拾ったものを車に持ち込んで、フッと、落とし主が困ると思い鞄から持ち主の詳細を確認しようとして名刺を発見

近所の会社の副社長さんの荷物の様でしたので、会社に届けました。

俺「すいません」

事務員(以下:事)「はい?どの様なご用件でしょうか?」

俺「突然申し訳ありません、私○○と申します」

「副社長の**様は御在籍でしょうか?」

事「**は只今、外出しておりますが」

俺「そうですか、でしたら社長様は?」

事「(怪訝そうな顔で)おりますが、どの様なご用件かお伺いできますか?」

俺「はい、実は**様の荷物を拾いまして御届に上がったのですが」

事「それは態々有難うございます。此方でお預かりさせて頂きます。」

俺「はぁ・・・では、トラブル防止の為に荷物の確認をお願いいたします。」

事「はい」

俺「まずは鞄ですね、此方はスイマセン所有者確認のために開けさせていただきました」

「続いてスーツ上下にYシャツ、靴下、靴・・・・あと下着(女性もの)以上ですね」

事「えっ・・・ちょ、ちょっと、お待ちください社長を呼んでまいります。」

俺「いや、お忙しいようなので、無理には・・・」

事「お待ち下さい、本当にスグですので」奥にダッシュしてったよ

んで、会議室っぽい所に案内された。

俺「お忙しいところ、お時間頂き大変申し訳ありません」「私、○○と申します。」

社長(以下:社)「私**と申します、副社長の**は私の所の入り婿です」

「そして、先ほどの事務員が私の娘で**の妻です。」

俺「あ・・・それは、大変失礼を」

社「いえいえ、此方こそ多大な御迷惑をおかけした様で」

事「あの・・・申し訳ないのですが改めて荷物の確認を・・・」

社「あっ・・ぁぁ、お願いできますかな?」

俺「鞄、スーツ上下、靴、下着(女性もの)以上です」

事「あの?その下着は・・・」

俺「えっ?一緒に落ちておりましたので**様のでは?」

事「違うと思います」

俺「じゃあ、此方が**様の荷物でしたか、失礼しました」

「カットソー、スカート、ヒールある靴、ピンクの鞄、下着(ボクサーパンツ黒)」

何か女性ものの落とし物見せたら、社長と事務員さんの顔色が真っ赤になってましたよ

社「で・・・此方を何処で拾われたと?」

俺「私の家のリビングに投げ捨てられておりまして、持ち主もさぞ心配かと思いお届けに・・・」

事「あの・・・家とは?」

俺「##マンション(会社裏手)ですが」

社「不躾で申し訳ないのですが、これから御邪魔しても?」

俺「いやぁ~部屋も散らかっておりますし、人様を御招きする準備も・・・」

机をBANっと叩いて

事「今すぐにお願いします」(すんげ~怖かった)

俺「はい・・・」

この状況・・・鞄拾ってから30分位だったかな

んで・・・俺宅に到着

玄関の鍵開けたら・・・はい

ギシアン・・・です

事「失礼します・・・」

俺「あっ・・・」

寝室の引き戸を事務員さんスッパァーンと

事「アンタラ、何sdfghj・・・」

副社長(以下:副)「だ・・・だれだお前、人の家にかってに入ってきて・・・」

A子「きゃぁー」

事「私が解らないのか?」

副「えっ・・・?ぁ・・・っ」

俺「**様・・・今人の家と仰いましたが、此処は私の所有する部屋ですが」

「貴方は、私から購入なさったのですか?」

副「・・・・・」

A子「俺・・・?違うの、嘘なの・・・」

俺「A子・・・さっき、御両親呼んであげたから、ちょっと待っててね」

社「副・・・お前ってやつは」

副「義父さん・・・違うんです、これは美人局なんです」

「私こそ被害者なんです・・・」

事「あなた・・・見苦しいわよ」

副「本当なんだ信じてくれ、私は被害者なんだ・・・」


A子両親到着・・・状況を把握するや土下座だよ・・・何にも悪くないのにね

A子父「俺君・・・本当に申し訳ない」

俺「いえA子の責任です、義父母さんは悪くありません、頭を上げてください」

A子父「しかし・・・婚約も済んで、もうすぐ式だと言うのに」

俺「大丈夫ですよ、婚約も解消しますし、式も取りやめますから」

A子「いあぁ~~何で何でそんな事言うの!俺・・・一生守るって・・・」

A子母:無言の土下座から復活してA子に前蹴り、マウントとってビンタ×数十回

A子母「あんたは・・・うぇrtghjklp」

後方では社長と事務員で副社長が修羅場、前方はA子母とA子が修羅場・・・

俺「あの・・・皆さん、近所迷惑なので内輪の事は後にしてください」

俺の方を見た方々何故か絶句・・・

事務員「ひっ・・・」

A子「っ・・・・・・」

社長・A子父「うっ・・・」

俺「社長様・・・大変不躾なのは承知しておりますが、今回の顛末の話し合いの場として」

「先程の会議室を、お借りできないでしょうか?」

社「もっ勿論です。」

俺「では、明日午後に御邪魔いたします、その時に此方の請求を提示いたします」

社「俺さん、此方の都合を御願いできる立場では無いのですが従業員の手前、時間を午後6時以降にお願いできないでしょうか?」

俺「あっ・・・失礼しました、業務終了後の6時と云うことでお願いいたします」

事「ほら、さっさと帰るわよ・・・」

副「・・・」

事「何?帰りたくないのなら、勝手にしなさい」

副「ぁっいや・・・服が・・・」

社「服?」

俺「あ・・・会議室で確認して頂いたときに置いてきてますね」

社長、どこかへ電話・・・数分後(洋服の到着)

高齢な女性がやってきて、玄関の上がり口で土下座

高女「この度は**が大変申し訳ないことを・・・」

俺「いえ、自分で責任の取れる歳なんですから、お気になさらず」


翌日の話し合いの結果

A子:婚約破棄、慰謝料100万、結婚準備にかかった費用全額400万返金

副社長:会社の財形貯蓄から俺マンションの購入、慰謝料300万(譲渡にかかる税金含む)

離婚及び副社長実家との取引停止、副社長解任、懲戒処分で追放だって(会社って怖いね)

先日A子兄が凸って来なければ、それなりに消化してたんだけど、イラッと来たので書かせていただきました。

駄文にて申し訳ない、吐き出せて一寸気持ちが軽くなりました。