何でか勤め先の男性は虚弱な人が多くて、事務所に大量のプリント用紙のケースが届いたりすると、「俺はもう歳だから」と逃げるか我先に軽い物を持とうとする。


A4やA3の箱を運んでいる同年代の女性を尻目に、B5の箱を運んで一仕事を終えたような顔をするのが日常的にある。


ちなみに四十肩や持病持ちとかではなく、みんな健康な壮年男性。


ある時、イベントがあるので、2Fの倉庫から長机と椅子を降ろすようお達しがあった。


声をかけられたのは、私を含め4人。(後の3人は男性)


必要な数は長机が10に椅子が50ほど。


エレベーターがないので階段を使うしかなく、私は1人でもできそうな椅子運びをすることにした。


両手で2脚ずつ椅子を運んでいたら、一緒に同じ作業をしていたAさんがこう言った。


「ここは俺とBがやるから、おまえはCを手伝ってやってくれ」


Cさんと一緒に長机を運ぶということなら話は分かる。


だけど、「若いんだからそれくらい1人でできるだろ」って言われた。


力に自信がないと言っても「またまた~」と暖簾に腕押し。


仕方ないのでCさんの所へ行き、事情を話すと、「そっか、頑張れよ」とスルーされた。


なんだか腹が立って、長机の中ほどを掴んでみたら何とか持ち上げることができた。


「おぉ~」と控えめな歓声をあげる男性陣。


そのままノロノロと運ぶこと数回、3つ目の長机を運んでいたら、鉢合わせた別の部署の上司(女性)から「あなた1人で何をやってるの!?」と叫ばれた。


「私も何故こうなったか分かりません」と真顔で返すと、上司はブチ切れて男性陣を注意していた。



おかげで入社当時は20くらいしかなかった握力が30を超えました。


何しろ、若いってだけの理由で、どんどん力仕事を押し付けられるので。


男性達と同じ部署で同じような仕事をしているのに、お茶汲みをさせられる一方で男性並みかそれ以上に力仕事をさせられるのが嫌だ。


文句を言っても「歳だから」で片付けられるのも嫌だ。


そんなに力仕事が嫌ならそっちがお茶汲みをしてほしい。私が力仕事をするから。


都合のいい時だけ女らしさを求めて、それ以外の時は若者扱いして自分達は楽をしようとするオッサン達の神経が分からない。