悲しい話。自分の立場がどれかはぼかす。

A男はB子と付き合いはじめた。

A男はつらい過去があると皆言うが、具体的には誰も語らなかったからB子も聞かなかった。

結婚の話が出てA男の方から話した。

過去の彼女が亡くなり、彼女の死後裏切りが判明しトラウマになっていると。

B子はA男は悪くないし、自分は裏切らないと約束し婚約が決まった。

トラウマを打ちあけてからA男の話にはしょっちゅう死んだ元カノが出てきた。

B子は傷ついているんだと思い聞いてやった。


A男の実家に行き親に合わせたあと、外食した。

A男はいつものように元カノの話をした。

狭い町だったため客か店員がばらしたのか、後日A男実家に元カノの親が来た。

デタラメを言うな訴えるぞと。

元カノが亡くなったのは本当だった。

しかし浮気のもつれじゃなく相手は無関係の通り魔だった。

事件直後A男は「彼女を守れなかった」と自分を責め情緒不安定になり周囲のすすめで地元を離れた。

おそらく罪の意識から自分を守るため、記憶のすり替えが起こった。

A男は両親から罵倒と涙の電話を受け、正しい記憶を取り戻した。

元カノの名誉は回復されたが、代わりにA男は病んだ。

A男は婚約破棄し今も一人で精神科に通っている。

誰も幸福になれなかった。