日付が変わる2時間ほど前、関東の東端にある実家から帰京する快速のグリーン車で、同僚のフリン現場に遭遇してしまった。

車内は7割くらい埋まっていた、一人客も居て、並んで座れる席は数席しか無かったが、私の席の通路の反対側は誰も居なかった。

途中駅で乗って来た男が、後ろに居た女に「ここにしよう」と言った。

私はスマホでメールを打っていたが、その声に聞き覚えが有ったので、何となく男の顔を見た。

そうしたら、部署は違うけど年が近く仕事の関わりがあって、結婚式にも呼ばれた同僚がいた。

しかし連れの女性は1年くらい前から男の部署にいる派遣の若い娘。

三人とも内勤なので休日出勤や出張は無い。

つまり私用で、カップルで乗っている、ということは「不倫」。

そう気づいて小声だけどうわぁと言ってしまった。

男も私の顔を見て一瞬顔が強ばった。

私は窓の外をみるふりして目をそらした。

派遣娘は若い女が好きそうなブランド名入りの紙袋を大事に持っていた。

フリン相手に買って貰ったんだろうな。

その後二人は席で仲よさそうにしてて、20分位乗って降りた。

親の介護の為に実家に通っている私からすると、たった20分のためにグリーン車に乗るなんて金持ちだなぁという感じ。

降り際に派遣娘は私の顔を怖い顔でじーっと見た。

黙ってろと威嚇してるつもりなのか、略奪宣言なのか?

帰宅してから、あの二人の無神経さとうかつさを思い出して何とも言いがたい気持ちになった。

関東以外の地方で会って、旅先から別に帰ればいいのに。

不倫カップルのお花畑脳ってことかもしれないが、同僚に遭遇しかねない地域で一緒に行動する神経が解らない。