高校を卒業して都会の大学に進学が決まった時、両親が神妙な顔して、話があると言い出した。

話は、私が養子だということだった。

そんなこと全く知らず、驚いて何故か洗面台に走って顔を洗ってしまったのがスレタイ。

私の赤ん坊の頃の写真あるじゃんと訊くと、あれは全部姉のだという。

姉とは、2歳で持病で死んだという位牌でしか知らない私の姉だ。

姉ではなく本来の両親の子で、死んで数年して2歳の私を施設から貰ったと、理由は、偶然訪れた近所の施設にいた私があまりに姉に似ていたからだという。

反対する親戚と縁を切り、遠くに引っ越して暮らし始めた、と。

「姉に似ていると思って引き取ったが、一緒に暮らしているうちに姉は姉、この子はこの子で、二人とも自分たちの子なのだと思い始めた。子供と親を繋ぐのは、血だけではなく、時間や愛情なのだと信じたくなった。今まで嘘をついてごめんなさい」

と母親から憔悴した顔で話され、最後は3人で抱き合ってしまった。

実の父は生きているらしいのだが、全く会う気はしない。

私には親は3人も要らない。