勘介っていうか…変なおじさんの話だけど。

私の家と彼の家は電車で片道1時間弱。

土曜はどこかに遊びに行って、日曜日に彼氏の家で会うのが定番。

毎週日曜日は夜9時に一人で彼氏の家を出て、自宅まで一人で帰っていた。

そんなある日、電車が遅延してしまって、門限厳しかった私はやばいな、大丈夫かな…と思いながらチラチラと電光掲示板を見ながら電車を待っていたんだけど、いきなりおじさんに話しかけられた。

「さっきから俺を見ているけど、俺のこと好きなの?」

非常にびっくりしてえ

「え、そんなことないです」

としか言えずに、思わず後ずさったら、そのまま距離を縮めてくるおじさん。

今考えると電光掲示板のところに立ってたから、確かに、おじさんのことを見ていたように見えたかもしれない。

「君、かわいいね、雰囲気あるね」

「何歳」

「いつもこの時間に電車に乗っているよね、俺を待ってたんでしょ?」

小さい駅だからほとんど人もおらずに、怖い怖いと思っていたら救いの神のように電車が到着。

慌てて乗り込んだら、おじさんも一緒に乗り込んできた。

しかも、しつこく話かけまくってくる。

「名前は?」

「結婚してるの?不倫希望?」

「かわいいね」

「こっち向いてよ」

「彼氏に不満?」

「雰囲気あるね」(←なんかこの言葉が一番多かった)

怖くて怖くて

「いいえ」

とか

「違います」

とかしか言えずに、泣きそうになってたら、他の乗客たちがヒソヒソしだしたのに気づいて、一旦黙ったけど、じいいいっと至近距離で私の顔を見つめてくる。

次の駅が割と大きな乗り換え駅で、駅についた途端にダッシュで逃げようとしたら、手首をつかまれた。

恐怖のあまり

「やめてください!!」

って元剣道部の全力で叫んだら、声量にびびったのか手が緩んだので振り払ってめちゃめちゃ走って、出発直前の反対方向の電車に乗り込んで彼氏の家に逆戻り。

ワンワン泣きながら慰めてもらい、次の日仕事なのに申し訳ないと思いながら、親に電話して車で迎えに来てもらいました。

怖すぎでしばらく彼の家によるのは土曜にしたり、早めに帰ったりしてましたが、幸いなことにそれ以降は勘介に会うこともありませんでした。

しかし、彼も心配はしてくれたのですが、ちょっとずれているのか駅で変態にあったというのに、送ってくれるのは駅まででした…。